公開日:2026年10月06日

「なんか変だな」をそのままにしない~在宅医療における疑問を深掘りする力~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

先日「疑問に思ったことを深堀すること」について、ちょっとだけ臨床の現場で気になったことがあったんで少しそれについて書いてみようと思います。

「気になったけど、まぁいいか」

訪問診療や訪問看護の現場で、こういう経験、ありませんか?

「今日の血圧、いつもより少し高いな。でもまぁ誤差かな」

「なんか顔色が気になったけど、本人は大丈夫って言ってるし」

「薬の飲み忘れが増えてきた気がするけど、年齢的に仕方ないか」

「家族がちょっと疲れているように見えたけど、聞くタイミングじゃなかったし」

・

・

・

こういう「気になったけど、まぁいいか」——まぁそれなりに在宅やっていると経験することあるんじゃないかなと思います(^^♪けれどもこのまぁいいかって今井の経験上、在宅医療では結構リスクがあるのかなと思っていますよ。

在宅医療は病棟とは違い診療や看護をす頻度が限られている医療。週1回や月1~2回の訪問の中で感じた「小さな違和感」が、実は大きな変化の入り口だったりしたとき・・・そのサインを「まぁいいか」でスルーすることが、後になって「あのとき気づいていれば」という後悔につながることがままあるのかなと。

すべきことは「疑問を深掘りする」こと

「疑問を深掘りする」っていうと難しそうに聞こえますが、実際はそう難しいことではないですよ。シンプルに言えば<気になったことを、もう一歩先まで考える習慣を持つ>っていうことかなと思います。

たとえば——

「血圧が高い」→なぜ今日に限って高いの? 昨日何かあったか。薬を飲み忘れていないか。睡眠は取れているか。痛みや不安が増えていないか。

「食欲が落ちている」→いつから?どのくらい? 体重の変化は。口の中に問題はないか。気持ちが落ちていないか。家族関係に変化はないか。

「なんか元気がない気がする」→何がいつもと違うの? 表情か、声のトーンか、動きか。最近あったことを聞いてみる。

「気になった」で止まるのではなく、「なぜ気になったのか」「何が変わったのか」「背景に何があるのか」——ここまで掘り下げる。これが(在宅医療に限らないかもしれませんね(^^♪)「疑問を深掘りする力」かなと今井は考えています。

深掘りしないと・・・

気がついたらこうなる可能性ありますよね↓

〇 変化の初期サインを見逃し、急変につながる
〇 「薬が効いていない」のか「飲めていない」のかがわからないまま処方してしまう
〇 家族の疲弊に気づかず、突然にもう無理っていう介護崩壊が突然起きる
〇 「様子を見ましょう」が続いて、実は状態が悪化していた

在宅医療における「様子を見る」は、「次の訪問まで積極的に観察を続けること」であって、「何もしないこと」ではないですよね。でも疑問を深掘りする習慣がないと、「様子を見る=放置」になってしまうことがありえます。

在宅の現場でなぜ深掘りが難しいの?

〇 時間がない!
1件1件の訪問に使える時間は限られています。「気になったけど次の訪問が待っているし」という状況になりやすい。

〇 「聞いていいものか」という遠慮
家族関係・経済状況・死生観の話は踏み込みにくい。遠慮が働くことがある。限られて時間や条件でどこまで聞くべきか、本当に難しいです。

〇 「前回と変わらない」という先入観
継続的に関わっているからこそ、「この患者さんはこういう状態」という思い込みができやすい、のかも。

〇 忙しいと「こなすモード」になる
業務量が多い日ほど、どうしても「今日は・・・特に問題なし!」で終わらせたくなる。

今井が意識している深掘り実践習慣

以下のうち一つだけでも意識するようにしていますよ(^^♪

〇 「違和感」を言語化する
「なんか気になった」で終わらせず、「何が・なぜ・どう気になったか」を頭の中で言語化しています(&同行者に共有する)。

〇 「何か違う」に敏感になる
数値だけでなく「雰囲気」「空気感」「表情」「部屋の様子」——非言語的な変化って意識しないと見落としがちになるのでできる限りアンテナを張る意識を持つ。

〇 「なぜ?」を繰り返す
「食欲がない」→なぜ?→「気持ちが落ちている」→なぜ?→「夫との関係が悪化している」——なぜを常に意識することで、表面的な症状の背景にある本当の問題が見えてくる場合がある。

まぁあとは多職種のチームで情報共有、とかなんかもそれにあたりますかね。「○○が気になるけれどどう思ってます?」なんか聞くと全体像が把握しやすくなるのかも・・・

てな感じで在宅の現場では深堀することが重要よっていう今井の意見を書いてみました。当然異論や書いている内容についてご意見ある人もいるでしょう。各自が自分なりに上記を深堀して考えてみてくれればと思いますよ(^^♪

さて今日もコツコツと頑張っていきたいと思います。今日が皆さんにとって素敵な1日となりますように!!一緒に頑張っていきましょ~

 

↓入職や見学の問い合わせ先はこちらから↓担当:人事部 栄浪

連絡先:011-215-8098 メール:nakayama-asa@imai-hcc.com

書類送付先:〒063-0803 札幌市西区二十四軒3条7丁目1-24

医療法人社団青葉 法人本部管理課 栄浪、中山宛

時間ある方は以下の項目をチェック!!

法人のこれまでのこと、これからのことを確認したい人はこちら↓

【2026年版】法人の歩みと「これから描く未来図」について

いまいホームケアクリニックの診療実績はこちらです↓

【2026年上半期】当院の活動を数字で振り返る

2026年6月に地域の医療機関、多職種の事業所さんに連携業務についてアンケートをお願いしました。その結果を確認したい方はこちら↓

【アンケート結果はこちらで全公開】いまいホームケアクリニック、さっぽろみなみホームケアクリニックの連携業務へのアンケートのご協力、ありがとうございました!

在宅クリニック、有床診療所、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所・・・なぜ当法人がそれらを運営しているのかを知りたい方はこちら↓

【2026年版】なぜ私たちは「複合体(クリニック・病院・訪看)」である必要があるのか?

3診療所で随時医師募集しています。内容確認の上是非ご連絡ください↓

【2026年版】在宅医・総合診療医、そして「法人内開業希望医」募集!~医師としてのキャリアと経営マインドを磨く~

看護師、MSW、リハスタッフ、ケアマネさんなど募集中。一同じマインドをもつスタッフと一緒に働きませんか?↓

【2026年版】多職種連携のリアル~看護師・MSW・リハ職が「主役」になれる職場~

アクティブに活動する医療法人でクリニック運営、人事部、広報活動などを情熱をもって一緒にやっていきませんか↓

【2026年版】「医療」を支えるのは医師や看護師だけじゃない!事務長候補・人事・広報などの総合職を本気で募集します!!

事務長、事務次長候補も募集しています!こちらをどうぞ↓

事務長、事務次長候補の方を1名募集しています。興味ある方はまずはご連絡ください。