市立札幌病院、2024年は予測通りの赤字額・・・今後はどうなるべきか??【令和6年度札幌市病院事業会計決算書より】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
さっきの江別市立病院の経営状況確認に続き、今回は市立札幌病院の経営状況の確認をしていきたいと思います。ちなみに今年の春に今井は以下のブログを書いて、その時に2024年度の決算は20億くらいの赤字になると予測したんですが
はてさて答え合わせをしていきたいと思います。
令和6年度 札幌市病院事業会計決算書
内容を端的にまとめると以下になります
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○赤字構造の深刻化:患者数の増加(入院収益6.5%増)による増収効果があったにもかかわらず 、それを上回る費用(人件費、薬品費など)の増加により 純損失は約20.5億円に拡大し、累積赤字は70億円超となった。
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○経営の健全性低下:経常収支比率は92.5%と、健全経営の水準である100%を大きく下回っており 、収益構造の抜本的な改善が急務。
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○資金繰りの逼迫:年度末に12.6億円の資金不足が生じており 、37億円もの一時借入金に依存している状況が、財務的な脆弱性を示している。
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○投資活動の継続:手術支援ロボット装置を含む約8億円を医療機器等の購入に充てており 、医療環境の整備と診療内容の充実は継続している。
予測通り20億円ほどの赤字になりましたね。予測が当たってうれしいのか悲しいのか・・・・ちなみにそのブログで25年度決算の赤字はさらに22~25憶程度と予測していますが、もう少し上振れするかな(27億くらい?)とも今井は考えています。
さてさて市立札幌病院はどうなるべきか・・・正直札幌市の一般会計からの支援金が毎年25億円でている中でのこの累積赤字ですから、最終的に赤字を市民が被ることを考えると単年で45億ほどのマイナスとなっているのが現状です。これに累積赤字の70億円がある、ということを考えると、どんなに市立病院がセイフティネットとしての機能があろうとも徹底したコストカット、人的資源の適正化、提供する医療の質と範囲の見直しは避けられない状況かなと思われますが・・・・どうでしょうかね?経営改善プランも全くその通りになっていないですし。
現場のスタッフの方には本当に助けてもらっていますし、市立病院さんには毎回患者さんをやり取りする度に感謝はしています。ただ構造的な問題へのメスを入れること、これはもう早くしないと、そもそも5年後10年後には市民も負担、維持できないような状況になるんじゃないかっていうのが本当に心配です。
札幌市の市政運営者、責任をもってとりくんでくれるんでしょうか?皆さんのご意見はいかがですか???
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