地域枠で医師/ 研修医になることは是?非?先を見据えると今井なら・・・
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
地域枠の医師の記事がちょっとだけ目に止まったのでシェアします。11月10日のヤフーさんの記事です。
9都府県が医学部受験生の同意得ず 「地域枠」15年からの離脱要件
「地方の医師不足を解消するための「地域枠」という制度がある。医学部卒業後、指定された地域で9年以上診療すれば、都道府県からの奨学金返済が免除される。だが、9都府県が、この制度で入学した場合に途中で離脱できる要件について、募集要項に記載せず、受験生から同意をとっていないことが、朝日新聞の調べでわかった。
介護や結婚といったやむを得ない事情が生じ、奨学金を利息とともに返済しても、要件を満たさなければ、都道府県が離脱を認めない現状がある。受験生は十分な情報がないまま入学を決めて、後からトラブルになるケースが後を絶たない。 大学医学部に地域枠がある47都道府県に、朝日新聞が7~9月にアンケートを実施。調査対象は、地域枠のうち各都道府県が大学医学部に要請し、国の許可を得て医学部定員を臨時に増やした枠。一般枠とは別に、高校推薦などによる選抜試験があり、卒業後、その都道府県で9年以上診療することが課され、基本的には学部6年と合わせて計15年以上をその地域で過ごす。 調査では、離脱要件について、「募集要項や入学手続き書類に記載しているか」、「志願時もしくは入学時に書面で同意を得ているか」を尋ねた。9都府県がいずれの質問にも「いいえ」を選んだ。理由について「地域枠は義務を履行する大前提で、離脱できる理由を列挙するのは趣旨にあわない」などと回答があった。また、大半の都道府県の離脱要件は、「死亡」「重大な心身故障」「退学」などに限られ、それ以外は「個別に判断」などと具体性に乏しかった。 厚生労働省は、受験生と保護者に離脱要件を示し、志願時に書面で同意を得るよう都道府県と大学に求めている。(枝松佑樹)」
と色々まだ制度として試行錯誤している状況ですが、今井としては医師になりたいと考えている高校生や学生がいたとしても、地域枠で医師になることは原則お勧めしないかなと考えています。
理由は
①今後地域では医療ニーズが圧倒的に減少し、そもそも医師としての業務量が減る(=経験が充分に積めない)
②結果として研修終了後都市部へ移動したいと希望しても、付加価値をつけている医師になれているかはかなり微妙。下手したら都市部への移動はかなり制限がつけられている可能性もあり(これは病院へのペナルティや保険医制度も含めて実際可能です)
③医師の二極化が進むであろうから
④当然地域の医療機関は経営状況が悪化→待遇も悪化
などが挙げられます。要は政策や社会状況次第で自分の進路の選択肢が大きく制限されるってことです。
もし今井が今高校生でかりに医師になりたいと思ったら・・・・おそらくですが最初から海外の医学部入って海外で医師としてのキャリアを積む道を模索しますね。お金がなければ高校卒業後1年働きながら勉強したっていいですし、それが怖いなら国内の他の学部に入って勉強しつつ道模索するっていうのも手でしょう。逆にそのくらいの気合がないと医師にならないほうがいいかも知れませんね。
19,20や高校生でそこまで考えるのは酷かも知れませんが、まぁでもそのくらい自分の将来に関してはきちんと考えるべきでしょうね。安易に地域枠選択すると10年後に「こんなはずじゃなかったのに」となると思いますよ。よく考えて未来を選択してくださいね。
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