何気ない日常に潜む、小さな「発見」の喜び
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
このブログも開業以来コツコツと書き続けているうちに、いつの間にか日常の「ルーティン」の一部になっています!(^^)!今回はそんな日々のルーティンの中でふと立ち止まって見つけた「小さな面白味」について、少し話をして見たいと思います。
在宅医療者の仕事は、患者さんのお宅へお邪魔しその人の「日常」の中に入り込むこと・・・病気と向き合い、時には重い状況にも対応していますが、それでも患者さんやそのご家族の生活空間には、必ずと言っていいほど心温まる、あるいは思わず「フフッ」と笑ってしまうような瞬間が転がっていますよ。
先日訪問させていただいたAさん(90代・女性)のお宅でのことです。
患者さんのお部屋での診察を終え、帰り際にふと目をやると、窓際の小さな棚に手のひらサイズの可愛らしい「苔玉」が置かれていました。尋ねると娘さんが手作りしてくれたものだとか。
「先生、これ見て。最近ちょっと葉の色が薄くなってきたでしょう?お日様が足りないのかしら、それとも私の水のあげ方が下手なのかしらね。」
患者さんはそう言って笑いながら、まるで小さなペットを心配するかのようにその苔玉をじっと見つめていました。今井は反射的になんというわけではないのですが、
「なるほど、愛着が湧くとちょっとした色の変化も気になりますね!!きっとAさんの愛情がたっぷりだから、今のままでも頑張ってくれると思いますよ」
と、ありのまま思ったことをお伝えました。
自宅を出て車に乗り込んだ時、ハッとしました。医療者として、どうしても自分達は訪問時に病状、数値、薬、今後の方針っていうという「大きな問題」ばかりに目を奪われが・・・もちろんそれはプロとして当然です。
けれど、患者さんの日常を豊かに彩っているのは、この「小さな命(苔玉)の変化を気にかけ、それによって心が動く」っていうごくごく些細な出来事なんだよな、と。
外出できないAさんにとって、また人と中々自由に出会うことができないAさんにとって、この苔玉を観察し、世話をし、その変化を誰かに話すという行為こそが、生きがいであり、リハビリであり、何より「生活の面白味」となっている事実、改めて今井は深く噛みしめさせて頂きました・・・・
こういう小さな日常の喜びを失わないように支援すること、そして支援するだけでなく自分達も一緒にその気持ちを共有すること、医学的なことと同じくらい在宅医療者には大事なことだと思いませんか??
さて、今日は皆さんの日常にどんな「小さな発見」が潜んでいるでしょうか?!(^^)!是非是非小さな喜び、生活の中にみつけてみてくださいね~!
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