北海道における地域医療構想&病院再編、今後の方向性はこの形か・・・【室蘭・日鋼病院、徳洲会グループ入り正式決定 市立病院統合は暗礁に】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
市立室蘭を中心とした医療機関の再編については過去かなり前から注視し定点観測を継続していました。理由としては
①公的病院一つと大きな民間病院二つと、プレイヤーが限られているため理解しやすいこと
②人口減少、過疎化が急激に進んでいることなどが道内の他の市町村と同じであることから、北海道の地方での病院再編に(地域医療構想の将来)についてモデルと成りうると考えたこと
③札幌から近いこと
④市立病院が今井が研修医として過ごした病院なので地域柄もよくわかっていること(&気になっていること)
などです。
今回長年の議論のすえ、とうとう日鋼記念病院が徳洲会にM&Aされる、という形で病院再編に決着がつきそうですね。10月17日北海道新聞さんより↓
室蘭・日鋼病院、徳洲会グループ入り正式決定 市立病院統合は暗礁に
まぁ自分も母恋側の経営者なら、市含めた市立病院側の動きを見ると「これは厳しい・・」と判断するでしょうね。一緒にやっていくの、どう考えても無理でしょうから。
長年の定点観測の結果、病院再編は結局は
●製鉄記念室蘭病院→急性期に特化
●日鋼記念病院→(おそらく)一部急性期&回復期
●市立室蘭病院→方向性未定(今まで議論、結論、行動を先送りにしてきた市長市議会のせいでしょうかね・・)
という形に2025年の現在、着地しました。
市立病院は単体では絶対に運営無理ですから、今後できることと言えば早々に大幅なダウンサイジング&スタッフのレイオフ、しかないでしょうね。そして既存の2病院に補助金だして市に必要な医療の一部を委託する、ということに・・・
今回の室蘭の病院再編の議論の過程は皆さんもよく考察、記憶しておいてください。今後道内各地の病院再編の際は、おそらくですが経営力のある民間医療機関を地域医療のメインに据え、公的病院の在り方としてはダウンサイズして本当に限られた医療を提供する&民間病院を支援する、という形がとられることになるのではないかと今井は今回の室蘭のケースから考えました。
地方の地域医療構想&病院再編、どのように進んでいくでしょうか?それにより都市部の医療、ひいては自分達の医療提供も変わってくるために継続して定点観測を続けていきたいと考えています!(^^)!皆さんの地域、大丈夫ですか?
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