終末期と判断する難しさ…超高齢者への点滴は本当に悪なのか?【終末期患者の点滴は苦しいだけ…1000人を看取った在宅医の提言「自分らしい最期を迎えるために」」】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
フライデーさんの記事が目に止まりましたのでご紹介します。9月18日の記事です
終末期患者の点滴は苦しいだけ…1000人を看取った在宅医の提言「自分らしい最期を迎えるために」」
記事中の先生の診療所が在宅看取りをかなり頑張ってされているのは札幌の自分でもご存じなので、先生としてはこの記事に協力されたのは在宅医療や終末期医療についての啓蒙の側面が大きいのだろうなと今井は思われました。
そして終末期に患者さんに対して積極的に点滴をしない、したくないという点も今井は同じ考えで、開業してからこの15年在宅で患者さんに向き合ってきましたよ。
ただ記事プラスアルファで今井がいいたいことは
超高齢者でも在宅で点滴する場合はありうるし、点滴することで一過性の体調不良は改善することもあるんだ、なんでもかんでも食事や水分とれない=老衰、終末期、と判断することはできないよ
とっていう至極当たり前のことです。体調悪化して食べれない→点滴少量を1週間したら食事とれるようになる、そんな90代100代の方は結構いるんですよね(^^♪
どこからが終末期でどこからがリカバリーできるポイントなのか、それは患者さん一人一人で違うのでどうしたらいいのか毎回毎回悩みながら考え、相談しつつ対応しています。
がん患者さんであれば終末期は一直線に右肩下がりになりますが、老衰や心不全の患者さんはよくなったり悪くなったりを繰り返しながら体調が徐々に落ちていきます。こんな図みたことありませんか??
実際の患者さんは本当にケースバイケースで、マクロとしては下がっていっても点滴することでミクロの期間はいい時間を過ごせる方はいるんですよね。ここら辺の判断とどこまでやるかの塩梅、本当に難しい問題です。
繰り返しますが超高齢者であっても体調不良=すべて老衰や終末期、では当然ですがありません。リカバリーできる場合は少量でも点滴することは悪ではない、そんなことも頭の片隅に置きながら上記の記事を楽しんで読んでもらえればなと1在宅医としては考えていますよ。
皆さんはこの記事を読んで何を考えられましたか??
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