公開日:2025年04月25日

病院に連れていけない、という現実・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です。

先日外来診療で普段みている患者さんから、お母さんのことについて相談されました。お母さんは本州のとある小さな街に在住で、この数年認知症が進行してきているとのこと・・・地元に住むご兄弟がメインで看てくれているのですが、その方の負担軽減のため札幌在住の患者さん(娘さん)が月1回、1週間程度帰省してケアされているとのことでした。

一番の問題は病院に連れていけないこと・・・・介護保険も申請ができずに困っていてどうしたらいいでしょう?とのことでした。

当然自分としては「連れていけないのでは仕方ないですね。多分ある程度の街の規模であれば往診してくれる先生がいると思うので地域包括や保健師さんに相談してみては?」とアドバイスさせて頂きました。

 

そのアドバイスをしたのが4か月前。患者さんは2か月毎に受診されているので今回「その後お母さんはどうなりました?」とお聞きしたところ上手くいっていない、とのお返事でした。

患者さん曰く

「往診の先生は何とか包括の人が見つけてくれたんですが、初対面で母を不機嫌にさせてしまったようで拒否感が強く結局診察にはならなかったんです。先生困ってます。どうしたらいいですか?」

とのこと・・・もう正直外来でのアドバイスレベルではこれ以上は難しいかなっていうのが今井の感想です。(ただ経験上は連れていけないって実は何らかのお母さんなりの行きたくない理由があるので、それをきちんとまずは聞いてみてもいいかもとはお伝えしていますが。意外と聞いたらきちんとその人なりの理由ってあるんですよね。)

 

こんな感じで「病院に連れていけない人」は自分も在宅医療の現場ではよく経験しますし、外来でも相談にのっています。全国的にも今後さらに問題になっていくでしょう。コミュニケーション能力に優れた在宅医やかかりつけ医なら対応できるとは思いますが、それでも数はそんなに多くなく、実際皆さんの近所でもそういう医師がいるほうが多分少ないかなと。

回避するためには普段から自分にフィーリングが合うかかりつけ医を探しておくことも一つの手段でしょうね。色々な老後のトラブルシューティングにはなると思うので是非普段から(大病院&複数専門クリニック信仰はしないで)かかりつけ医を探してみてはいかがでしょうか?宮の森や円山、山の手でお探しの方いましたら気軽に受診してくださいね。お待ちしています。

 

 

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