住宅での訪問看護の次に焦点を当てるべきは精神科訪問看護ですね【訪問看護不正で都が病院を処分 精神科480万円返還請求】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
最近ホスピス型住宅や難病系住宅における医療保険での訪問看護に大きな疑惑の目が向けられていますが(というかほぼアウト)、在宅医の一人として上記と同様に早々に介入すべきだなと思うフィールドの一つが”精神科訪問看護”です。
以下ちょっと前のヤフーさんの記事です
訪問看護不正で都が病院を処分 精神科480万円返還請求
「・・・都によると、看護師らが患者の自宅などを訪問せずに病院内で面談したにもかかわらず、訪問看護を実施したとして診療報酬を架空請求していた。・・・」
完全にアウトですが
同様のことをやっている精神科訪問看護事業所さん、いませんか?
精神科訪問看護の問題は本当にたくさんありますが、2点だけあげると
①24時間対応、身体の面では介入しないため、地域包括ケアの中で浮いた存在
②精神科クリニックがする場合や全く別業界の(不動産会社など)事業所がする場合など、営利目的での活動が普通の訪問看護ステーションよりさらに多く、質の面での問題がある(医療の提供が二の次になっているでしょ、って・・・)
ことかなと思います。真面目にやっている訪問看護事業所さんも札幌市内にあるのは存じていますが、非常に割合としては少ないです。
本当に厳しく言うと、地域の中で多職種連携ができていない、訪問看護として入っていても質の問題であったり制度の問題であったりなどで逆に普通の在宅医療を提供するためのハードルとなることの方が多い、ということです。
医療保険での訪問看護の在り方は今後大きく見直されるべきですね。今井個人としては在宅医が使いやすい、非常にいい制度であったと考えていますが、これだけ社会全体で歪な形で運用されているのを目の当たりにすると、制度設計自体を変えなければいけなくなるんでしょうね。住宅や施設での訪問看護を減額の上包括化、居宅も包括管理、という形にならざるを得ないかなと。
いずれにせよ精神科訪問看護については今後ホスピス住宅と同様に厳しい世間の目が向けられるべきでしょうし、いずれ必ずそうなるでしょう。5分だけ訪問→薬飲むの確認→終了っていうのと、1時間きちんとケアして訪問看護を提供する報酬が同じでいいと思いますか?それで社会全体が上手くいくと思いますか??皆さんのお考えはいかがでしょうか??
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