公開日:2025年04月14日

決して否定はしないのですが、いい看取りは目的なんでしょうか?【「終末期の高齢者を、一晩中抱きしめて…」日本初の“看取り士”が生まれるまで】

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です

ヤフーさんの記事で在宅医療、在宅緩和ケア関連で気になる記事を見つけましたのでご紹介します。4月13日の記事です。

「終末期の高齢者を、一晩中抱きしめて…」日本初の“看取り士”が生まれるまで

”看取り”にフォーカスしてその支援をする・・・確かに今の時代では必要となる役割なのかもしれませんが、今井個人としてはもっと他にフォーカスしてもらいたいことがあるのにな、と感じてしまいます。

どの患者さんでも必ず在宅医療や在宅緩和ケアの先には看取りがあります。それは自宅での死かもしれませんし施設や高齢者住宅、あるいは病院での死になるかも知れません。最後まで完全にコントロールし、理想の死を実現できる方は確かにいる人はいますが、無理な人も存在します。

この看取りの段階だけにフォーカスして”命のバトンリレーをつなぐ”(表現間違っていたらすみません)ということに重きをおく・・・決して否定はしませんし彼女たちしかできないことがあるんでしょうが、個人的にはそこだけにフォーカスするのではなく、もっともっと目立たないけれど日常の、その人が自分らしく生活するための普段の支援をしてくれた方がいいのではないか?と思ってしまいます。(決して看取り士さん否定する和訳ではないのであしからず・・・)

 

 

今井は常々いい在宅看取りはいい在宅療養の延長線上にあると考えて在宅で医療やケアを提供してきました。看取りはあくまで目的ではなく、いい在宅支援の結果がいい在宅看取りになる、それがあるべき姿ではないのかなと。本来は上記のような看取り士さんがやってくれていることは医師や看護師が担うべき仕事ではないかなと今井は考えています。

看取りにフォーカスするのは悪いことではないですが、それよりももっとその人がその人らしく生きることを支援するほうがその人にとっては生きた充実感を味わえるのではないか、その時の”ありがとう”と看取りの時の”ありがとう”の価値は優劣つけることができない、等価なものではないのかなと今井は思います。

 

時代的に看取りがフォーカスされるようになってきました。こういう活動、決して否定はするつもりはありません。ただ皆さん逆の立場ならどうですか?普段から少しでもやりたいこと支援してもらいたいと思いませんか?看取りの時だけ支援してもらうって、それはありがたいことなんでしょうか?難しい問題ですのでよく一人一人が考えてみてくださいね。

 

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