公開日:2025年03月17日

10の言葉に100の意味を込める方法

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です。

 

先日とあるがん患者さんの今後の自宅療養の方針について、ご本人とご家族さんにゆっくり時間をとって説明させて頂きました。

今後の病状の予想される進行具合、その時の医療、介護的な対応方法について、取りうる選択肢について、等々・・・最終的には決断は患者さんとご家族になると思うのでそのために必要な説明はきちんとさせて頂きました。

「今すぐ決めなくていいですし決めたことを変えてもいいです。ゆっくりご家族で話し合ってみてください」

とお伝えし退室してきました。

 

・・・個人的には伝えたいことが100あるとしたら、100全てを説明しお伝えしても情報過多になってしまって、ご本人もご家族も決められないこと、もしくは決断しても希望通りの決断とはならなかったことを今まで経験しています。

なので100伝えたいことがあったとしても10の言葉で100を伝えるように意識していますよ。

 

10の言葉に100の意味を込める方法・・・皆さんならどうされますか?

自分はこんな感じで1つの言葉に多くの意味を込めています。

1)話をする順番を考える

強調したい部分はどこなのか、患者さんや家族があとでもう一度相談した時に、記憶に残るパートがどこになのかを意識して話をしています

2)言葉の選択を意識する

例えば「余命はあと1か月程度です」という直球の言葉を使って余命を伝える方法と、「ご本人が希望していた、庭のたくさんのお花が花開くのをこの目で見たいという時期まで頑張るのは、少し難しいかもしれませんね」という言葉ではだいぶ伝わり方が違いますよね。

その時その時にその患者さんや家族の琴線に触れる言葉の選択をすること、多くの意味を言葉の中に込められると確信しています。

3)視線や手振りなどノンバーバルコミュニケーションを効果的に使用する

4)考える余白が残るように話をする

 

3)4)は説明文章書くのめんどくなったので書いていませんが!(^^)!、シンプルな言葉に多くのメッセージを込める方法は大体上記のような方法で達成できるのではないかと思っていますよ。

10の言葉で1の意味しか伝えられない人、10の意味をそのまま伝えられる人もいます。ただ在宅でうまくコミュニケーションをとり、患者さん家族に満足してもらいたいなら、10の言葉で100の意味を伝えられるようになってほしい・・・自分はそう在宅の医療者に希望していますよ。

 

いかがでしょうか?皆さんは言葉に意味を持たせるために、どのような工夫をされていますか?

 

時間ある方は以下の項目をチェック!!

法人のこれまでのこと、これからのことを確認したい人はこちら↓

【2025年版】これまでの法人の歩みについて、そしてこれから目指している未来について

法人の在宅医療やかかりつけ医、入院医療について知りたい方はこちら↓

【2025年版】当法人が取り組む在宅医療とかかりつけ医としての外来医療、そして入院医療について

在宅クリニックがなぜ病床運営をするのか、興味ある方はこちら↓

【2025年版】在宅医療機関が有床診療所/病院を運営する意義とは?

同じくなぜ在宅クリニックが訪問看護ステーション/居宅介護支援事業所をもっているのか、気になる人はこちら↓

【2025年度版】訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所を自前で持つ意味は?

在宅医募集しています。是非確認の上ご連絡ください↓

【2025年度版】在宅医療や総合診療に興味のある医師を募集しています。

外来や病棟看護師、訪問看護師を募集しています。是非チェックを!↓

【2025年度版】訪問看護、地域密着型の医療に興味のある看護師を募集しています。

医療事務さん募集しています。一緒にチームの一員として働きませんか?

【2025年度版】医療事務を募集しています。

MSW、ケアマネさんも募集中です。是非見学にきてください↓

【2025年度版】MSW、ケアマネージャーを募集しています。

リハセラピストさんも募集しています。是非ご連絡を!↓

【2025年度版】訪問リハビリのセラピストさん1名募集しています。

病院経営や事務長職に興味ある人募集しています。経営一緒にしませんか?↓

【2025年度版】法人運営職員、事務長候補を募集しています。

人事担当、SEさん募集しています。これから組織を大きく、価値のあるものにする手伝い、してくれませんか?

【2025年度版】人事担当者、SE、広報担当者を募集しています。