公開日:2024年12月31日

在宅医療の妥当性の評価はどうするのか??

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です。

在宅医療って、完全主治医制にしているところでは医師一人で判断して診療していくことがほとんどです。訪問看護も大体一人で活動していますのでチームというよりは個々人が考え行動していくことになります。

もちろん迷うことがあればチーム全員で相談していくことはしますが、それでも基本は”一人で考えアクションを起こしていく”です。(ちなみに自分は在宅医療においては複数主治医制は良くないと考えています)

 

当然診療や看護について「これでよかったのか」とか「自分がしたことまちがっていなかっただろうか」っていう妥当性について都度悩むと思います。それも経験年数が浅い(1~3年未満)医療者程そうだと思います。

ということで所謂自分が行った「在宅医療の妥当性」についてどう考えるか、ということですが、今井は3点の軸で考えていったらいいのかなと思っていますよ。参考にしてみてください。

 

一つ目はまずは自分自身・・・自分がどう考えるのか、過程や結果について予想していた通りなのかそうではなかったのか、他に介入するいい選択肢はあったのか、などを一人一人の症例が終了するたびに振り返り嘘をつかずに考えることです。内省して考える・・・これである程度自分が行った医療が妥当かどうかを一時判断すべきだと思います。

二つ目ですが、次は関わった患者さん、家族多職種からのフィードバックです。看取った患者さんであればグリーフケアを兼ねて家族の元に訪問しどうだったかを聞く、デスカンファ(あんま好きな言葉じゃないですが)を行い多職種と振り返る機会をつくる・・・そうすることで自分がした医療についての気付きが得られると思います。これも自身が行った在宅医療が妥当だったかどうかの判断の一つとして重要かなと思います。

三つ目は”経験豊富な医療者からのフィードバック”です。5年以上在宅医療の経験がある医療者であればほとんどの皆が困るようなケースは経験スミ&在宅医療の妥当性について一つの尺度を持っています。自分自身が迷うようならそういう医療者(多くは管理者さんでしょうね)に相談して意見を求めるっていうのも在宅医療の妥当性について考えるいいきっかけになるでしょう。

 

いかがでしょうか?自分が行っている医療が妥当かどうか、在宅医療者なら一度は悩んだことがあるはずです。迷った時には上記を参考にしてみてくださいね。

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