こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

ちょっと立ち読みした記事で気になる記事がありましたのでご紹介します。最近訪問看護は精神科専門での訪問看護や施設系の訪問看護に対し、きちんと保険診療に則って診療しているの？と疑問に感じることが多いのですが、そういう関係です。以下１０月１２日の記事です、どうぞ↓

「あんた今しんどいやろ」患者に言われ号泣した看護師 こころを病みながら働く人が多すぎる現実「支えるには訪問看護しかないと」

気になった文言抜粋し、今井が注視した部分、赤文字にしますね。

「中野さん：スタッフの働く環境を守るため、ほとんどの事業所では9時から16時半か17時までの対応になっています。ですが、今は精神疾患を抱えながら働く方も多い。そうした方たちが、メンタルのつらさを抱えながら1日働いて帰宅すると、その日の悪いことばかりが頭をよぎって眠れない。その結果、睡眠不足になって朝起きられず、仕事に行けなくなってしまうといった悪循環に陥ることは少なくありません。

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中野さん：1人は20年来の看護師仲間で、もうひとりはIT企業の経営者。彼が経営のスキルを活かして、緻密な事業計画を練るなど、率先して導いてくれたおかげです。

単純に疑問点は

①働いている人に訪問看護しているの？

②小児で疑い病名でさらに看護が介入って過剰では？医療が必要ならまずは通院ですべきなの？

っていう点です。

自分も在宅医療者なので訪問看護の価値はわかるし今後普及はさらに必要だと思ってはいますが、現行の診療報酬の体系からこれって許容されるものなんでしょうか？基本的には今井の考えでは「訪問看護は通院困難な病状もしくは自宅での療養が困難なケース、通院で同様のケアや医療が受けられると判断されるなら通院が優先」だったと思うのですが・・・どうなんでしょうか？？

さらに記事だけ見てあれこれ言うのはよくないよなぁとHP見て求人内容も見させて頂きましたが、給与などの条件はこんな感じになっています↓

上記の条件だすのであれば看護師一人当たりの月の訪問件数が１００件前後、パートなら２時間で３件の訪問がベースラインでしょうか・・・ちょっと多い件数ですかね？？精神なら普通ですか？？

あと気になったのは患者さん向けの料金説明のページ・・・「こんなに安い金額で訪問看護受けられますよ！」ってアピールするのは個人的にはあんまり好きではないですね。過剰な訪問となっていないかが気になるところです。

いずれにせよ２０１０年～２０２４年までは在宅医療を普及させるために国はかなり基準を甘くし、多めに見ながら我慢してきていた、と今井は考えています。この流れは２０２６年以降絶対に変化するハズです。

どこまでが訪問ですべきか、何を看護師はすべきなのか、全てを暮らしの全てのバックアップを訪問看護で賄うことは国の財源的にも無理なので、今後必ず議論をすべきことになるのでしょう。

皆さんは訪問看護って社会保障費をたくさんかけて誰でも利用できるものとすべきだと思いますか？それともある程度社会保障費を抑えるために適応を制限すべきと思いますか？どう考えますか？

今井個人は「本当に絶対に必要な人に使いたいので、それを実現できる制度となって欲しい」と考えています。

一人一人が訪問診療も含めてですが、訪問での医療の在り方を考えてほしいと思っています。現場の１在宅医からは以上です。

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