施設に入ると全員訪問診療に・・・これもおかしな話ですが実際よくあることですね。

こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

最近は施設丸抱えの訪問看護がかなりやりだまに挙げられていますが!(^^)!、基本的には診療も同じかなとは思っています。訪問診療はそもそも「外来通院が困難と考えられる人」が保険診療の対象となっており、外来通院ができる人に対してはやってはいけないということになっているのですが、正直サービス付き高齢者向け住宅やグループホームなどの施設に入所するとそれまで外来通院できていた人も猫も杓子も訪問診療で！というのはよくある話ですよね・・・・

確かに施設にとっては

①通院の手間が省ける

②緊急時も対応してもらえる（実際してくれるかは・・・）

というメリットがあり、医療機関側にとっても

①収入源として定期収入が見込める

②病院だと何かあった時にすぐに入院させられる（入院患者さんの確保）

っていうメリットがあり、それぞれウィンウィンな関係といえるかもしれませんが、果たしてそれを税金で行っていいのでしょうか？？

当院は基本的にはそういうのが嫌なんで、なるべくまるっと全員診療しないようにする、外来通院できる人は外来に行ってもらう、というごく当たり前のことをしていますが・・・・まぁそれは現状少数派なんでしょうね。

個人的には外来も在宅も包括性にする、きちんとクリニックや訪問看護ステーションの医療の質を評価して公表する情報システムを整備する、両者は早々に取り組むべき課題ではないかなと感じています。

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