やはり救急者利用にはある程度の自己負担は必須では?【新潟県央基幹病院の救急態勢、このままでは逼迫の恐れ…三条市「病状に合わせた受診を」と呼びかけ】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
新潟県で「断らない救急」を掲げてオープンした済生会新潟県央基幹病院さんですが、早々に救急医療体制が限界にきているようですね。9月10日以下47NEWSさんから↓
新潟県央基幹病院の救急態勢、このままでは逼迫の恐れ…三条市「病状に合わせた受診を」と呼びかけ
もう少し詳しい状況が知りたいなと思い調べてみると三条市さんのHPに巣少しだけ詳しい解説がありました。
1 「地域がひとつの病院」を目指して県央地域5市町村が医療機関の適切な受診等について合同啓発
PDFはこちらです↓
冬を迎える前にこの状況では・・・・おそらく受け入れ件数はこのまま何もしなかったら7000~7500件前後になるのではないでしょうか?
さらに関連記事探すとM3さんで6月に記事になっていましたね↓
記事中には
「救急医が8人、麻酔科医が6人、総合診療医が5人、・・・4月1日時点で68人の常勤医がいます」
「いえいえ、医師はまだまだ全然足りません。400床の急性期病院ですから、常勤医が100人は必要でしょう。救急科や総合診療科はもちろんですが、他科もまだギリギリの人数でやっています。より質の高いケアをするために、看護師の募集も続けています。」
とあるので、おそらくですが、このペースでは働き続けられないと内部のスタッフから院長まで声が上がっているのでしょう・・・・正直スタッフ数が少なすぎますね。
やっぱり上記のような記事を見てしまうと「断らない救急」を掲げることは医療者の使命としては立派ですが、経営、運営責任者としては愚策なんだろうなと思いますし、救急車の適正利用や時間外受診の適正化のためにはある程度の自己負担を課さないと(つまり三重県の松坂市のように自治体がある程度責任もって、反対意見を抑えてそこらへんをやらないと)、結局は医師が退職→地域医療崩壊の道をたどるのかなと考えてしまいます。
新潟央基幹病院、ちょっと定点観測していく必要がありますね。今後の地域医療構想における医療機関の集約化の例としてどうなっていくのか、情報を集め自分の目で見ていきたいと思います。
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