数年以内に医療保険での訪問看護にも制限がかかるでしょう・・・【医療保険の訪問看護費10年間で5.4倍 不正・過剰請求が一因か】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
営利重視の訪問看護ステーションが増えた結果、医療保険での訪問看護費用が右肩上がりを続けています。以下9月8日の西日本新聞の記事をどうぞ↓
医療保険の訪問看護費10年間で5.4倍 不正・過剰請求が一因か
「看護師らが利用者の自宅などに行きケアする訪問看護で、医療保険適用型と介護保険適用型の2種類のうち、医療型の費用が過去10年間で5.4倍に増えたことが7日、分かった。介護型の2.3倍を大幅に上回っている。利用者数の増加が主な理由だが、1人当たりの費用も1.4倍に増え、押し上げ要因になっている。厚生労働省の統計を共同通信が分析した。・・・」
とのことでまぁ訪問看護が普及した結果であったり、在宅でも重症者を看るトレンドができてきた結果とみることもできないわけではないですが、正直言うとそういう自然増の結果ではなく
①医療保険での訪問看護対象の住宅での過剰請求
②一部の訪問看護ステーションで歩合制を取り入れて売り上げ至上主義の導入
③精神科訪問看護の不適切利用
などが上記の異常な変化の原因ではないかと個人的には考えています。
このままいくとまず間違いなく
医療保険での訪問看護にも包括支払い、もしくは出来高でも上限設定がなされること
は確実かなと個人的には予測しています。
介護保険と違って使い勝手のいい医療保険での訪問看護はすごくありがたかったんですがね・・・・悪貨が良貨を駆逐する、ではないですが、まぁ野放図に利用されている現状を見ると致し方ないのかなとも思います。真面目に普通にやっている事業所が害を受けることになりますが。
①、②、③の事業所で働いている看護師さん、個人としては皆さんは仕事が楽でいい給与もらえると思っているのかと思いますが、社会全体に対し、また次の世代に対して、負の行為をしているっていう自覚はありますか?自分さえよければそれでいいのでしょうか?プロとして職業人としての倫理観はどうなのでしょうか?医療者は、看護師は清貧で暮らすべきとは全く思いませんが、お金のために社会的にはグレーとみなされる仕事もすべきなんでしょうか?
次々回の診療報酬改定ですかね・・・医師のかかりつけ医の制度化が進んだそのあとに、必ず訪問看護についても議論が深まっていくでしょう。皆さんは上記の記事を読んでの感想、いかがですか?
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