当法人では当たりまえですが患者様に寄り添い尊重していくことを重視していますが、患者さんだけでなくスタッフにもきちんと向き合いたいなと思っています。スタッフ一人ひとりが働きやすい環境を提供すること・・・・非常に大切ですよね。
さて先日とある開業医の先生とご飯食べながら話をしていたのですが、その先生もスタッフを大事にしたいと思っているとのこと。ただ内容を聞いてみると、「ん??それってスタッフにやさしいっていうよりただの<甘やかし>になってしまっていないかな?」って思うことがありました。
皆さんの中でスタッフに対し甘やかすことと優しいこと、両者の違いはどうしていますか?
自分の認識としては甘やかすこと=相手の要求や期待に無条件で応えること、です。例えば、ミスをした際に責任を取らせず、注意を払わない、または指摘を避けることがあるかもしれません。一見こうした対応はスタッフにとって優しいように見えるかもしれませんが、実は成長の機会を奪い、自己改善のチャンスを失わせてしまっていますよね?
結果として、スタッフが自身の力を発揮できず評価も下がったままになるでしょうし、チーム全体のパフォーマンスにも悪影響を及ぼすこともあるのかなと。
一方で、スタッフに対しての優しさってなんなの?と聞かれると、それは「相手を尊重し、理解しながらも、必要な時には厳しさを持って接すること」だと考えています。優しさには、相手の成長を促すための誠実さが必要で、たとえば、業務の中での課題やミスがあれば、それを適切に指摘し、改善のためのサポートまでします。そしてそのプロセスを通じて、スタッフは皆自分の弱点を知り、より良い結果を出すための、次につながる学びを得ることができるかなと。それこそがスタッフに対してのやさしさだと思っています。
クリニックでのスタッフ教育の目的は、スタッフが成長し、自信を持って自分の役割を果たせるようになることです。甘やかすことは短期的には気持ちの良い選択かもしれませんが、長期的にはクリニックの文化やスタッフの成長にとって有害でなんじゃないのかなと。一方で、本当の優しさとは、時には厳しいフィードバックを提供し、スタッフが自身の能力を最大限に発揮できるようサポートすることで、大変ですが関わる全員のためになる行為だと思っています。