こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

外来や在宅診療の現場では薬の不足が現在は常態化、慢性的に足りていない状況が続いています。これまでは患者さんの診療の際に、どの薬の選択がいいのかこれまでは患者さんの医療的な面、金銭的な面、服薬コンプライアンスの面などを考えて処方をしていましたが、現在はそれにプラス「そもそも薬の在庫があるのか」までを考えなければいけないんですよね・・・日々のちょっとしたことですが診療をする上では少しだけストレスになっていますし、早く状況が改善してほしいなと切に願っています。

さてヤフーの記事で上記に関連してまとめのような記事を見つけましたのでご紹介します。８月１５日のものです。

感染症の拡大にも影響が。長引く「薬不足」その原因と対策を考える #専門家のまとめ

色々と理由はありますが、大きな理由の一つに薬価を極端に下げすぎている点があるのは否めないかなと今井は思います。後発医薬品の薬価、毎年どんどん切り下げられていますんで、ジェネリック医薬品メーカーとしては不採算→製造中止とせざるを得ないのはよく理解できます。

多少コストが増えたとしても、今のように絞った雑巾からさらに水分を絞り切るような薬価制度はやめて、少しメーカーに余裕がある経営をしてもらう程度の薬価設定とすべきではないかと思いますが・・・・まぁ社会保障費との兼ね合いもありますし難しい問題なんでしょうね。

冬の感染症流行の時期に備えて薬の備蓄をどうするか・・・今から少し考えていきたいと思います。

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