迷走するかかりつけ医をめぐる議論~12月5日開催の社会保障審議会医療部会資料より~
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
かかりつけ医の制度化を目指す国、保険者と、あくまでフリーアクセスを前提として医療提供体制を構築、堅持すべきという立場の医師会とが議論を活発にしている今日この頃、皆さん現在の議論がどのようになっているか理解されているでしょうか?
12月5日、つまり今日ですが、第94回社会保障審議会医療部会が開催されそこでかかりつけ医についての議論が再度なされています。
かかりつけ医制度がどのような形になるのか興味がある方は、現状の議論を資料ベースでみてみることは決して無駄ではないと思います。以下資料3つ提示しますので是非元資料を確認してみてください。
資料1-1 かかりつけ医機能について※令和4年11 月28 日第93 回社会保障審議会医療部会資料1-1 一部改変
資料1-2 医療提供体制に関する議論の状況について
資料1-3 かかりつけ医機能に関する主な意見
資料1がわかりやすいので資料1は下に抜き出してみますね。
まぁ内容確認してもらったら理解できると思いますが、中身スカスカのかかりつけ医制度ですね!(^^)!妥協の産物って気がします。
自分が今議論されているかかりつけ医制度が現実になった場合の問題点を思いつくままに羅列してみると
①かかりつけ医の役割を明確化しても責任が不明確。なので報酬も不明確→結局誰がやるの?っていうシステムに。
②複数の医療機関の連携でかかりつけ機能を!→絶対無理。もしくはできたとしても質が低く国民の期待に応えられるレベルとなるか?
③制度のゴールが不明確。最終的にはかかりつけ医はどこを目指すのかを本来なら提示すべきだが、役人さんではそれは示せない。(医師会や関係各所からのクレームが多数入るため)グランドビジョンが欠けたままの制度設計は絶対失敗する。
④フリーアクセスの制度は結局はどうする?これが生きている限りかかりつけ医制度は有名無実のものとなるのでは?
⑤今後のメジャー科、マイナー科の開業医の在り方についての方向性は?
⑥医師過剰地域と過疎地域でのかかりつけ医の役割、担う機能の違い、及びオンラインの活用については?
結局今の議論って、根本からシステムを変えることを考えず(もしくは勇気がなく)、フリーアクセス前提という現状のシステムの延長線上でかかりつけ医制度を考えるから、こんな箸にも棒にも掛からない議論、制度がでてくるのではないかなと考えますが皆さんのご意見はいかがでしょうか?。
2030年、40年にむけて時間はかなり限られています。こんなムダな議論をしていていいのでしょうか?個人的には昭和~平成初期、中期まではフリーアクセスの制度はかなりよく機能した医療制度だとは思いますが、時代が変われば必要とされることや制度は絶対変化します。いつまでも過去の成功体験にしがみつかないで、勇気をもって、多少の変化に伴う犠牲を享受し、新しい制度を導入すべきではないか?と思います。
皆さんは上記資料をみて何を考えますか?よければ教えてくださいね。
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