経験の浅い在宅医や訪問看護師が良質な在宅医療を継続して提供するためにのポイントは・・・
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
当院にもこの数か月前から在宅医療を始めました!っていう在宅医療入りたての医師や職員がいますが、最近どの訪問看護事業所さんと組んでも経験の浅い看護師さんが一定数存在することが多くなりました。
個人的には在宅医療にどんどん医療者が飛び込んできてくれることは社会全体にとっても、札幌にとってもいいことだと考えているためAll Welcomeなんですが、やっぱり経験の少ない在宅医療者ってどうしてもベテランさんと比べると提供する在宅医療の質にはばらつきがでてくる・・・そう感じます。
患者さん毎に目標を設定して医療や看護を提供しているのはよく理解できるのですが、自分としては”設定した目標を達成することに固執する”傾向があるのではないかとも思います。
○○さんにはこんな生活をしてほしい、こんな医療やケアを提供してあげたい、こうなってほしい・・・・そのような目標設定は悪いことではないのですが、やっぱり目標に強く固執するとどこかで提供する医療やケアに齟齬がでてきます。
なぜならば、その目標って在宅医や訪問看護師がコントロールできることとコントロールできないことがごちゃまぜになって設定されているからです。自分達でコントロールできないことまでコントロールしようとするとどうしたって無理がでます。
例をあげてみましょうか。
集合住宅の201に住んでいるAさん、脳梗塞後遺症で片麻痺あり、室内は何とか移動できても外出は今は難しいレベルです。本人の希望は外をある程度歩けるようになること・・・課題は杖歩行の獲得と集合住宅の1階まで階段昇降です。
在宅医としてすべきことはまずは栄養面の管理と筋硬直への投薬、リハビリプログラムの作成、場合により杖や装具の作成、提案などもあるでしょう。看護とリハではリハビリの実施や筋硬直へのマッサージ、動線の評価や食事の管理なども入りますよね。
ここで初心者の在宅医や看護師が陥りやすいのは、「外出できるようになる!」という結果にこだわる、ということです。それができないと自分達の医療はダメだと・・・・確かに目標はそうなんですが、目標を叶えるためには医療や看護、リハだけが絡んでくる要素ではないんですよね。
家屋や階段の状態、家族の協力、金銭的な制限、本人のリハへの意欲(ある日もあれば全然やる気ない日もあるでしょう)、リハの効果(高齢であれば現状維持が目標になることもありますよね)、などなど・・・・これらは自分達でコントロールが難しいことです。
なので経験の浅い在宅医の先生や訪問看護師さんに是非理解してもらいたい点は、
目標はあくまで目標であって達成できないこともある。それより自分達が注力すべきことは自分達がコントロールできることを毎日、毎週、毎月継続して全力で考えて、行動して支援していくこと!!!コントロールできないことはコントロールできないこととして見極め、理解すること。
かなと思います。
目標に固執することなかれ・・・・自分がコントロールできることを毎日できる範囲でコツコツとしていくこと、それがムラのない、均一な良質な在宅医療を提供するコツではないかと自分は考えていますよ。
最初はどこまでがコントロールできることかコントロールできないことかの判断は難しいかも知れません。その時は周囲の経験値の高い在宅医療者や自分が所属する組織の管理者さんに聞いてみてはいかがでしょうか?きっと嫌がらずに相談にのってくれると思いますよ!(^^)!
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