公開日:2022年10月30日

これからの医師は地域から都市部への移動は事実上無理になっていくでしょう・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

2022年度の臨床研修医の先生のマッチング結果がつい先日公開されていました。

令和4年度 研修医マッチングの結果

別添 2022年度 研修プログラム別マッチング結果(2022/10/27現在)

まぁ普通に考えれば理解できますが、首都圏や大都市圏の研修先が人気になっており、地方の病院は苦戦しているのがよく理解できますね。

また別に最近このようなニュースも出ていました。研修医、とは関係ないですが、医師の偏在対策を考える上では今議論されている内容として押さえておくべき議論かと思いますので紹介します。

2016年から2020年にかけて「医師の地域偏在」が進んでしまった!強力な偏在対策推進を!—地域医療構想・医師確保計画WG(1)

議論されている内容を一番完結に表しているのが上記図で、医師多数地域(都市部)には医師少数地域(過疎地域)からの移動や就業を制限させましょう、との話ですよ。

本当にこれからの医師は医師の中にも身分が二つにわかれるような形での制度設計がされるんだ、ということはよく理解しておく必要があります。

①都市部で高度医療を追求し大きな病院で勤務

②医師少数地域で日常生活医療を提供し、診療所や小病院勤務

自分が上記制度設計で一番問題だと感じる点は、おそらくこれから医師になる研修医さんや学生さんが②のコースをスタートで選択してしまうと、事実上①へのキャリア変更へのハードルがかなり高くなる、というか無理になるのではないか、という点です。

制度設計で①②を区分けするのは仕方ないとは思うのですが、スタート時点で全て決まってしまってそれ以降はある程度の異動も制度内でできない、となると、不満に思う人達は辞めるか、国外に道を選ぶかしかなくなるのではないかなぁと・・・・・

 

いずれにせよ医師の制度は、今後20年かけて制度内での身分固定がより一層すすんでいきます。個人的には”人に無理を強いる”このような制度は永続しないとは思っていますが、これから医師になる医学生さん、地域枠で医師になろうと考えている高校生はよくよく考えておかないとダメな時代になってきている、と理解してもらいたいと思いますよ。

 

ちなみにそんな時代が来るのならば、自分なら医師多数地域と医師少数地域、両者に診療所をつくって事業者間での医師の人事異動を活発化させるくらいしか過疎地域のDrを救済できないんじゃないかな、なんて今から考えていますが・・・・もう少し自分でも将来の予測をきちんとたてたいと思います。

 

皆さんはこの制度と医師の偏在対策今後、どうなるとどう考えますか?

 

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