公開日:2022年10月20日

医療制度の改革は本当はまったなしでやらないといけないのですが・・・資料提供:伝わらない岸田内閣の医療改革への意欲

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

医療制度改革の今後はどうなるのか、キャノングローバル戦略研究所さんから興味深い資料が公開されていたのでご紹介します。

首相、本当にやるきあるんですか?と問いかけている資料です。

伝わらない岸田内閣の医療改革への意欲

―言及なしの首相の所信表明演説

PDFはこちらです。

内容としてはすごくよく理解できますし、政権がそういう態度なんだ・・・というのも理解できます。文中にあるように安倍政権下において劇的に変化した医療行政、医療改革の継続を岸田政権も継続する気があるのかどうか所信表明をみる限り難しそうですね!(^^)!

 

医療制度改革は他の制度改革とはちょっと異なり改革に中断は許されません。理由としては

①制度改革の影響が大きいため、時間とコストかけてやらないと現場が大混乱に陥る=改革はすぐには形にならず時間が必要

②2030年、40年を考えると、今やるべきことを今やらないと将来の社会保障制度が破綻することが明確だから

この2点が大きな理由としてあるためどんどん明確なビジョンをもって止まることなく先に進んでいくことをしないといけないのですが・・・上記内容を確認する限りトップにその意思は希薄そうですね。

 

 

文中に岸田首相の政治的センスのへの失望感の広がりは否めない・・・って書いてありますが、これも自分も同意見です!医療行政の改革、正直現時点でノープランであっても仕方ないかも知れません。ただそれを所信表明の場では(例え内容が確定していなかったとしても)改革していくぞ!っていう気概、やる気を周囲に示すことは絶対的に重要だったのではないかなぁと思います。

想うに岸田首相は真面目すぎるのではないでしょうか?目の前の課題、やれること、確実に実現できることを淡々とこなしていく、それこそが政治にとっては大事で、できないことや不確実性が高いことを徒に言うべきではない、そう考えているからこそ医療行政への改革案を大胆に表明できなかったのかなと・・・でもそれって人の心のこと理解していない証拠だと考えます。

人は確実性の高いことばかり言う人には、胸をおどらせ、期待し、ワクワクしながらついていくこと、盲信することは絶対ないですよね。むしろ不確実性の高いこと、実現不可能なことをやってと当然との如く言う人の方を英雄視し、追従します。

人についてきてもらうためには、こういう人の心の内面まで考えて所信表明しないといけないのに・・・それが政治であり施政者に必要なことなんじゃないかなと市中の一市民としては思いますが皆さんは如何お考えでしょうか?

 

いずれにせよ現政権において医療制度改革は優先度は高くないかもしれませんが、改革への歩みを遅くする贅沢は現状日本にはないと個人的には考えています。どう変化するのか、改革の速度はどうなっていくのか、本資料の読み通りになっていくのかも注視して経過をみていきたいと思いますよ。

 

皆さんは上記資料を読んで何か考えることはありましたか?

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