在宅医療の現場での”主語”は誰ですか？
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
とある訪問看護師さんと話をしている時に、仕事に対するスタンス、というか在宅医療の現場での”主語”について違和感を感じることがありました。
その方と話をしていると本当に一生懸命に仕事をして期待してくれている管理者さんや患者さんの気持ちに応えたい！っていうのは非常によく理解できるのですが、ケアや医療の方針についてどう考える？って相談すると
「私としては○○○が重要だと思う。管理者さんの考えも似たような考えです。なので□□□をしていきたいと思います」
っていう返事でした。やる気はすごいわかるのですが、気になったことは主語が「私が」というのが頭にくることでした。ちょっとした違和感を自分はその言葉に感じてしまいましたよ。
自分としては在宅医療の主役は患者さんまたはその家族であるべきなので、医療やケアの提供も主語は必ず彼ら、彼女らになるべきかなと思います。
「患者さんが○○なので□□が必要だと思います。なので△△したいと思います。」
っていうのがやっぱり必要なんではないかなぁと。
自分が！自分が！っていう気持ちもすごいよく理解できますし、熱意がある分だけそうなったんだなって理解できますが、あくまで優先すべきもの、大事にすべきものは主役である「患者さん」であるべきで、そこは誰を主語に据えるのか、何を大事にしていくのかは忘れてほしくないと強く思いますよ。
ちょっとした言葉の選択の問題なんですが、自分の感情や気持ち、考えって使う言葉の選択でどんどん固まってきて、揺るがないものに変化してしまいます。仕事をする上で主語は誰にするのか、誰なのか、自分はとても大事だと思いますが皆さんは気にしていますか？
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