２０２２年現時点での市立札幌病院の経営状況は・・・厳しいですね。市は改革プランをどう考えているのでしょうか？
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
コロナ禍において公的病院の経営状況がどうなっているのかすごく興味があったのですが、身近な例、そういえば市立札幌病院ってどうなったんだろうと急に本日気になったので調べてみました。公的病院って資料必ず公開されているのでいいですね！
さて確認していきましょう。
以下HPです↓
そして資料がこちらです↓
市立札幌病院 令和４年度予算の概要
ちなみにあまり知らないでしょうが２０１９年に策定された市立病院の経営改善プランがこちらです↓
市立札幌病院中期経営計画 （2019 年度～2024 年度）
２０２２年現時点での市立札幌病院の経営現状を上記資料から考えてみると、一般会計からの繰入金が想定見込みより低く、補助金の関係もあり黒字経営になっている点はいい点かと思いますが、やはり人件費率が高止まりであり今後将来的に補助金がなくなった後の収益改善の見込みがあるのかどうか？と聞かれれば、正直厳しいと思います。
医療者も非医療者もそうだとは思いますが、一度コロナ禍において数多な業務を経験すると中々元の状態に戻すのは厳しいと感じませんか？自分はこの感覚をもったままビフォーコロナに戻るのは難しいと思っています。おそらく意識あるいは無意識に病院の職員さんもそう感じているはずです。
一度変化した状態での入院状況や診療を経験した後にすぐに元には戻れない。経営側や運営はそこまで理解しているの？と聞かれれば絶対そうは考えていないと思います。
正直自分の考えとしては市立札幌病院の経営の立て直しのためには（診療面ではないですよ。診療はとても助けて頂いて本当にいつも感謝しています。）
①札幌市がきちんと経営健全化のために病院に向き合うこと
②ラディカルな運営方針の変化
③１０年程度の中期スパンで経営を任せられる医療機関経営専門職の雇用、もしくは経営の外部委託
は必須だと感じますよ。皆さんは上記資料を読んで市立札幌病院が今後どうなると思いますか？またあるべき姿はどうだと思いますか？
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