公開日:2022年04月06日

かかりつけ医の認識は医師と患者さんでは違うことがある。

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

先日とある患者さんと外来で話をしていたんですが、その患者さんから「先生は自分のかかりつけ医ですから何かあったときは相談しますね」と話を頂きました。

かかりつけ医=身近な医師、と考えているんだなと思ったのでありがたかったのですが、自分の認識としてはその人は当院にとってはかかりつけ患者さんなのか???な患者さんと考えていたので、ちょっと認識の差にびっくりしましたよ。

 

その患者さんは当院の近くに住んでいるのですが、基本的には大学病院で内科の投薬を、近隣の整形で整形の投薬を定期的にもらっており、当院での処方は全くなし・・・・・インフルやコロナのワクチン接種を受けたり発熱時に外来受診したり、という関係でした。

自分の認識としてはかかりつけ医はその人を全人的に診療しており医学管理的にもある程度責任をもった状態であること、さらに定期的に通院してもらっていることは最低条件かなと考えていました。

当該患者さんに関しては通院は不定期ですし投薬も当院ではしていない状態、医学管理も何もしていません。

 

まぁここで何を言いたいのかというと、患者さんがこの先生はかかりつけ医、と思っていても、医師の方ではそう思っていないことがある、ということです。ある医師にとってはかかりつけ医の定義は月1で診療している患者さん、というかもしれませんし、ある医師にとっては診療所近くに住んでいてたまに顔をみせてくれる患者さんでもOK、かもしれません。

当院は通院間隔は1~3か月でもいいのですが、ある程度当院がメインで投薬調整をしたり関わっている患者さんでないとかかりつけ患者さんとは言えないかなぁと考えています。

 

 

・・・そもそもこんな問題がおきるのは国が”かかりつけ医とはなんぞや””かかりつけ医の制度はどうするのか”という問題をファジーなままにしておいたからです。(医師会の影響もありますが・・)

これから社会の高齢化がますます進行するなかで、社会保障制度を持続可能なものとするためにもかかりつけ医の制度化は絶対避けては通れない問題だと個人的には考えますよ。皆さんもそう思いませんか?

 

 

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