「メラビアンの法則」を考えるとオンライン診療の限界点が理解できますね。
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
医療のDx化、オンライン化に伴い患者さんのとのコミュニケーションを考えた時に何が一番の問題になるのか、自分なりに考えようと思い資料を探したのですがちょうど22日の今日見つけた資料が面白かったのでご紹介します。
オンライン下で気を付けたい「メラビアンの法則」
内容は3分もあれば読めるので一読してみてください。要点抜き書きして書き記すと
「「メラビアンの法則」とは、米国の心理学者であるアルバート・メラビアン教授が、1971年に著書『Silent Messages』の中で紹介したものです。
概略を説明しますと、対面でのコミュニケーションには、「言語」(会話で交わされる言葉そのもの意味)、「聴覚」(声の大きさやトーン、速さ)、「視覚」(身振り、手振りなどのボディランゲージ)の3つの要素があり、相手への好意や反感などを伝えるようなコミュニケーションの際に、これらの要素が相互に矛盾した内容を送っているような状況においては、メッセージの伝達に占める割合は、言語情報が7 %、聴覚情報が38 %、視覚情報が55 %となるというものです。
・・・(中略)
一方で、オンラインにおけるコミュニケーションでは、リアルな対面での会話よりも制約が伴います。交互に話すために間合いやテンポを取りにくい、マイクやスピーカーの状況によって声量が変わる、パソコンのスクリーンに映っている相手の画像を見るため目を合わせて話しにくい、表情や身振りなどのボディランゲージが見えにくいといったように、聴覚・視覚情報が歪んだり、伝わる情報量が少なくなったりします。
結果として、意図していなかったメッセージの矛盾が生まれ、さらには、「メラビアンの法則」が作用して、誤解が広がってしまうという状況になってしまうのではないでしょうか。」
という内容でした。
言語的情報がコミュニケーションに占める割合は7%しかないとのこと・・・・結構自分としては衝撃的な数字でしたが皆さんはどうこの数字を考えますか?
今後医療のオンライン化に伴い医療者と患者さんがオンライン上でコミュニケーションをとる機会は飛躍的に増加します。良好なコミュニケーションをとることがオンラインでできるでしょうか?医師が提供する医療を信ずるに足る、病から不安感に苛まれている患者さんを安心させることができることがオンラインでできるでしょうか?
自分は今回このメラビアンの法則を確認して改めてオンライン診療でしていいこととしてはいけないことを理解した気がしますよ。いわばオンライン診療の限界点を理解した気がしました。対面診療をどのように活用していくのか、”医療の質”とはいいますが対面診療のどのような点が医療の質につながるかも含め考えるいいきっかけになったと思います。
皆さんは業務のオンライン化の中で、言語的、非言語的コミュニケーション方法を区別してうまく活用することができていますか?
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