公開日:2021年12月20日

医療情報の非対称性を利用し、患者さんを”お金を生み出す源泉”としかみない組織はダメだと思いませんか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

外来患者さんとの会話の中で当院の受診前にとあるその領域では有名な(症例数が多い)病院を受診された方がいました。

曰く○○が苦しい、というか違和感がある・・・ということで受診したらしいんですが、エコーから3DCT、採血から諸検査までフルコースの検査をされ、さらに気になる所見があるから、とカテーテル検査をすることまで勧められたとのこと・・・

「先生自分はそこまで必要な状態なんでしょうか?心配で気になって眠れないんです。」

当院でも一応資料を取り寄せチェックはしましたが全くそんな必要性はないと考え患者さんにその旨をお伝えしました。

 

医療情報は一般的な商品などの情報と異なり、そもそも一般の人がきちんと情報を判断するハードルが高いこと、医師の判断が加わってくること、自分自身の病状に関してのことなのできちんと客観的に判断を下すことが難しいこと、などもあるためどうしても患者さんサイドが医療情報に関しては弱者となります。これは患者側が医師や看護師などの医療者であっても例外ではなくそうです。

なので治療側には治療の選択肢を検討する時に、純粋に患者さんのためになる治療や検査方法を提案すべきですし、それがプロとしての矜持かと考えます。

 

・・・ただ札幌でも不要な検査でも保険が通る限り行い、利益のために患者さんを利用している医療機関も存在しているのが現実です。皆さんはダメだと思いませんか?

検査数が多いから、治療成績がずば抜けて多いから、周りの人が皆そこにかかっているから・・・・その病院の実績は本当に気をつけてみてくださいね。気になる場合はかかりつけ医にこそっと聞いてみるのも手かも知れませんよ。

 

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