公開日:2021年11月18日
ヘルスケア業界のNext,Beyond~激変する医療提供体制を考え、予測し、準備する~
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
コロナ感染症の影響により、それまで遅々として進捗がなかったオンライン診療が劇的に普及したのは皆さんよく理解していると思いますが、ヘルスケア業界のその先、さらに将来はどうなっていくのか予測はできているでしょうか?漫然と今のままの医療がずっと続くと勘違いしていませんか?
個人的に上記を考えるのにとても面白い資料を見つけましたのでご紹介します。興味ない方には全く面白くもないかも知れませんが、興味ある方にとっては白眉の資料かなと思いますよ。以下EY japanさんからどうぞ↓
ヘルスサイエンス・ウエルネス業界のオペレーションモデルの定義を変える5つのトレンド
この文章では5つのトレンドとして以下のものを挙げています。ここだけ引用させて頂きます。気になった部分は今井が赤文字にします。
- 1)患者を医療の中⼼に据え、個別化医療によって最良のアウトカムが得られる製品やサービス、データを融合させたソリューションを提供する。医療インフラを患者中⼼へと変⾰し、患者が出向かなければならないようなシステムを変えることが求められる。
- 2)パートナーとの連携により、個別化医療をサポートできるような、透明性の⾼い、一体化された、柔軟性と機動性のあるサプライチェーンを構築する。将来的には複雑ながん治療も⾃宅で受けられるようになると見込まれる。
- 3)臨床データと⾮臨床データを組み合わせて活⽤し、ヘルスアウトカムを向上させることによって、価値を明確にする。臨床エビデンスと⾮臨床エビデンスを組み合わせることで、価値の評価⽅法(そして最終的にはプライスポイント)が⼤きく変わる。
- 4)データをさらに流動化させる。すなわち、さまざまな組織間でデータを簡単かつ安全に共有できるようにし、価値の創造をデータの所有ではなく、利⽤・アクセスと結び付ける。データが⾃社のものか、パートナーになり得る他社のものであるかにかかわらず、価値はデータへのより良い問い掛けによって得られた知⾒から⽣まれる。今⽇、インフォメーションガバナンスがヘルスサイエンス・ウエルネス業界のイノベーションを妨げる主な障害の1つとなっている。
- 5)持続可能な活動と、それがもたらす⻑期的価値の測定に向けて取り組む。投資家は今後、こうした取り組みを求める声をますます⾼め、影響を測定し、企業の姿勢を精査する⽬をかつてないほど厳しくすると考えられる。企業の資⾦調達⼒は近い将来、持続可能な活動の⾒える化にますます左右されるようになる。
中身は各項目について詳しい記載がありますので是非一読してみてください。マクロ的な視点でみるとこれからの10年20年は医療システムが大きく変化する時です。その時にミクロでどう対応していくのか、個人個人が考えていく必要がありますね。もちろん経営者なら言わずもがなですが・・・
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