「患者さんが・・・でないとケアが難しいので」というのには違和感を覚えます。
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
先日とある癌の終末期患者さんを一緒に診ている最近できた訪問看護ステーションさんから「患者さんのケアをしていく上で、患者さんが病状に対して理解をすることを拒否しているようにみえるので困っています。現在の病状と患者さんの状況を考えると、患者さんに繰り返し予後や病状について説明してもらった方が私たちのケアがしやすいので先生から話をしてもらえないでしょうか?」と言った話がありました。
この話を聞いて、状況として看護がケアを提供しづらいことに苦慮していることは理解できましたが、そもそも患者さんが心情的に病状を理解していることを拒否しているのに、そこにセンシティブな内容の予後や病状について医師から繰り返し説明しても良好な関係は築けない結果となるだけかなと考えました。一番はなぜ患者さんが病状理解を拒否しているのか、そこを深めて話を掘り下げていくことが重要ではないかと・・・・・
重要なことは自分達のケアしやすいように患者さんを誘導するのではなく、患者さん自身をきちんとみつめて、そこから視線をずらさないこと!あくまでケアの中心には患者さんがいることを忘れてはいけないのではないか?
そんなことを伝えようかと思いましたが、電話はすぐに切れてしまったため自分の考えをきちんと伝えることはできませんでした・・・なので患者さんの心情の掘り下げなどはこちらでやっていくこととしました。(本来ならここら辺は訪問看護師さんの方が関わっている機会が多いので最適なんですが)
患者さん自身をみつめてそこからケアの視線をずらさない、あくまで事業所都合ではなく患者さんに寄り添っていくこと・・当たり前ですが実臨床でやっていくのは少し経験がいるのかも知れませんね。皆さんもそんな経験ないでしょうか?
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