老衰での看取りが続きます・・・そもそも老衰の定義ってなんでしょうかね??
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
最近のお看取り患者さんはがんの終末期の患者さんか、老衰でお看取りとなる患者さんかが大部分を占めているように感じます。今朝も老衰の患者さんをお看取りしてきましたが、昨日まで普通に食事をして、会話をして、眠りについて、朝気がついたらお亡くなりになっていた・・・そんな穏やかな看取りでした。
この数年は診断書に(自分は)老衰って書く機会が多い気がしますが、そもそも老衰の定義ってなんなんでしょうね?皆さんはきちんと定義されていますか?
個人的には老衰と診断書に記載する場合は大体以下のような条件がある場合です。
⓵疾患に関わらず病状変化が不可逆的であること
②病状変化が比較的緩やかであること
③年齢が80歳以上であること
④宅で亡くなることを本人も家族も了承していること
⑤症状緩和がきちんとされており苦痛が少ないこと
⑥亡くなる直前(意識を失う直前)まで食事や水分摂取などができていること
大体上記の要素に多く該当する場合を”老衰”と定義して診断書に書いていますが・・・・他の医師はどうしているのか興味はありますね。在宅医も色々方針が違うので、もしかしたら”老衰”という診断書自体を記載した在宅医もいるかも知れませんね。そもそもが老化→老衰、となると思うのですが、老化自体もどう考えるのか・・・・深い問題になりそうです。
でも病院で亡くなった場合は100%現状では老衰って書かれることはないと思うので、それを考えるとやっぱり老衰って記載することはできる在宅医療は日本人の死生観に一致した文化なのかな、とかとも考えてしまいます。
”老衰”の定義は皆さんどう考えますか?いい定義を知っている人いましたら是非教えてくださいね。
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