「バリューベース・ヘルスケアによる医療の変革」は日本では難しい??
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
野村総合研究所からの面白い資料を見つけました。「バリューベース・ヘルスケアによる医療の変革」という資料です。
簡単に紹介すると、バリューベース・ヘルスケアとは「医療が完治を目指す医療だけでなく現代では多様化しつつある、その中で単純に治療効果のみを医療の指標とするのではなく、患者視点でのアウトカムも組み込むことで、その医療が患者一人一人にとって真の価値をもたらしたかどうか、本当の評価ができるようになるのではないか」というのがバリューベース・ヘルスケアの概要です。
さらに単純に医療の評価のみに患者や医療機関がバリューベースヘルスケアを導入するのでなく、保険者や行政もバリューベースヘルスケアを導入することにより医療の仕組みをより改善させていくことができるんじゃないでしょうか?っていう話です。
全文短いですので是非HPから一読してみてください。
バリューベース・ヘルスケアによる医療の変革
さてではバリューベースヘルスケアが日本に導入でき、それにより医療の改革が可能か?と問われると、個人的にはこの10年くらいでは。まずかなり難易度が高いと感じてしまいます。
理由は3つあって
①このシステムのキモとなるデータセントリックが現状の日本ではかなりハードルが高いこと
②医療の報酬システムが現状は完全にベクトルが異なるため医療機関の大再編が必要となること
③バリューベースヘルスケア自体は地域包括ケアとの相性はいいと思われるが、介護保険との整合性まで考えるとかなり難解な問題となる可能性が高いこと
が個人的に考える、日本にバリューベースヘルスケアを導入する際のハードルとなると考えます。
ただいずれにせよ医療の提供に患者視点のアウトカムを入れること自体は、早めに導入すべき、もしくは導入されるであろうと思いますのでバリューベースヘルスケアは医療者としては意識すべき考え方かと思いますよ。
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