公開日:2019年10月28日

介護保険の自己負担を増やす前にやるべきことは?

こんにちは、札幌のかかりつけ医@今井です。

 

介護保険の自己負担割合の上限をあげることについての議論が本格化しつつあります。以下二つ記事どうぞ↓

高所得者の介護負担増を容認 月額上限、社保審部会

介護保険 維持できない?自己負担増やすか 検討始まる 厚労省

 

↓以下端的に理解できる図です(東京新聞さんより)↓

基本的には制度の持続性を考えると給付に応じて負担をしていくのは仕方ないとは考えますが、現場をみているとその前にできることはたくさんあると感じてしまいます。

一番の問題点は特に施設での問題で「介護保険が運営会社にとっての利益の源泉とみなされてしまい、利用者本位の介護保険となっていない」ということです。

点数が余っているから利用する、要介護度を上げるために努力をしない、何をするにしても点数点数点数、自分達の介護サービスしか利用させない、カンタキといいつつも医療処置や緊急対応もしない施設の看護師・・・・完全に利用者さん目線を忘れた介護保険サービスが多くの大手施設では横行しています。

 

自己負担をあげることは長期的なスパンで考えると仕方ないですが、その前に適正利用をもっと徹底していかないと、限られた財源はすぐに枯渇してしまいます。

国はもっと有効的な介護保険制度、在宅医療制度を地域包括ケアのために整えるべきだと感じています。皆さんはどう考えますか?