入居施設で体調変化が起きた場合・・・・何でもかんでも医師の確認が必要なの?
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
当院の訪問診療は居宅がメインで施設系の訪問診療はできるだけ少なくしようと当初から考えており、実際現在も居宅が7割、施設が3割くらいの比率となっています。
そんな訳で新規のサ高住やグループホームの訪問はあまり受けてはいないんですが、外来患者さんが体調悪化し施設入所→そのまま継続して外来診療or訪問診療ってことがままあります。
上記経過で新しく入ることになった施設やサ高住ですが、どうしても体制的に”これどうなの??”って思うことが多々あるのですが、その中でも一番気になるのがやっぱり体調不良時の対応ですね。
「下痢をしたんですがこのままでいいでしょうか?」
「37度の熱があるのですがどうしたらいいですか?」
「食事量が少ないのですが何か調子が悪いのでしょうか?」
などなど・・・・・医療面で気になることがあると全て医師に報告し、自分達が責任を負わないような形としている施設が札幌市内には存在します。
そもそも体調不良も本当に調子が良くないのかそれとも一過性なのか、緊急性や状態をアセスメントするために看護師も配置されているとは思うし、施設で要介護状態の高齢者を診ていくということは、介護する人もある程度は自分達で勉強し、判断することも求められているんじゃないかって自分は考えるんですが・・・・全部医師に丸投げは・・・・
自分達医師も電話かかってきて都度判断を迫られると正直「その情報だけではわかりません。心配なら外来受診(もしくは往診対応)しますか?」としかいえないんですよね。
そうなると施設から家族に「医師が受診を勧めています。外来連れて行ってください」となり家族の負担もでてくる、という負のスパイラルが実際起きてしまいます。
施設が医療面で全く責任を負わない→結局は医師や家族の負担が増える、という場面がこの数年すごく多くなってきていると感じます。皆さんの周りはどうでしょうか?
入居者目線、患者さん目線で対応してくれる施設はありますか?そんな施設に入居できたらいいですが・・・・そうではなくて医療は全て外部に丸投げ、自分達はなんにも判断できないししません、っていう施設は要注意ですので気をつけて・・・
施設での医療や介護に関しては今後本当に利用者目線と勤務する(介護する)側目線の議論が本格化するでしょう。どこで線引きするのか・・・注視していきたいですね。
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