亡くなった女性の家に、毎日のように弁当を届けていた弁当店の店員の女性は「去年春ごろから弁当を届けていますが、ことし3月ごろ、家の中から異臭がすることに気付きました。娘さんに『お母さんは元気ですか』と尋ねましたが、『元気ですよ』といつもと同じ口調で答えたので、あまり家庭の事情に踏み込んではいけないと思っていました」と、異変を感じた際の状況について話しました。
しかし、その後も異臭は続いたということで、「先月には、奥の部屋でお母さんが寝ている姿が見え、肌が異常に変色していて亡くなっているかもしれないと思いました。区役所に相談しましたが、職員が訪問してもドアを開けてもらえず、今月11日、弁当の配達の際に、区の職員や親族の方にも来てもらい、家の中を確認したところ、お母さんが見つかりました」と遺体が見つかるまでのいきさつを話しました。
そのうえで「自分がもっと早く行政に相談していれば、このような事態を防げたかもしれないと悔しい気持ちになりました。とても悲しい出来事で、二度と同じことが起きないように私たちも気をつけていかなければいけないと思いました」と話していました。