公開日:2019年05月11日

高齢者住宅はどんどん合併が進みますが本当にこれでいいのでしょうか?

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

 

高齢者住宅ですがやはり現在は合併がどんどん行われていますね。札幌に関係する記事も以下にあります。

ラ・アトレは最高益を連続更新する見込みでPER割安顕著

一部抜粋すると

<・・・・・新築・再生不動産の販売や賃貸・証券化・ソリューションなどを行うラ・アトレ<8885>(JQG)は4月26日、光ハイツ・ヴェラス<2137>(札幌A)の運営する高齢者向け施設(住宅型有料老人ホーム)を完全子会社のラ・アトレレジデンシャルが同日付で取得完了と発表した。 取得した施設は、札幌市中央区にある土地および建物(土地:1,419.39平方メートル、建物:3,334.28平方メートル)で、取得日は4月26日。

同社は、不動産管理事業などのインカムゲイン型不動産事業と、新築分譲マンション事業などのキャピタルゲイン型不動事業などをバランス良く組み合わせることによって、無理のない安定的で持続的な企業成長を目指しており、高齢者住宅施設は、不動産管理事業の更なる拡大に寄与するものとして位置付けている。

高齢者住宅施設は、すでに2015年3月に名古屋市の「サービス付き高齢者向け住宅」2棟を取得して以降、16年2月に札幌市でデイサービス、訪問介護サービスなどを展開する「ツクイ札幌稲穂」の土地建物を取得し・・・>

 

とあります。

大手が高齢者住宅に参入するのは100%営利のためですからそこで受けるサービスも割り切ったものとなるでしょうね。(現在もそうですが)

この記事をみて自分で考えることは

①大手が参入する=大規模化を意味する。住宅はあくまで住まいという性質をもたすのであれば、やはり少人数で生活できるような小さな施設の方が絶対いい。管理するだけなら大規模でもいいけどそれって生活がそこにあるの?ただ生きているだけにならないかな?

②今は利益がでるから大手が入っているけれどいずれ税源が枯渇していくときに誰が責任をもって高齢者住宅を運営するの?やっぱ住宅の運営を全て民間会社に委託するっていう国の方針は今更ながらだけど危ないのでは?

③こういう大規模化施設で提供される在宅医療はいずれ病院からの訪問がメインになるんだろうなぁ。つまり体調悪くなれば施設では粘らず提携先の病院にすぐに搬送、そして在宅での看取りはなくて全て医療は病院で、となってしまう・・・・うーん、多くの国民が望むのは最期まで医療ではなくて自宅での安楽な生活を支える医療であるはずなのに、このままでは真逆のことが行われるような・・・

 

なーんて自分は考えてしまいましたが皆さんはこの記事をみて何か考えることはありましたか?よければ教えてくださいね。