~「なぜ病気になったのか」「死とはなんなのか」「生きることはどういうことか」~スピリチャルペインは医療者が治療できるのか?

こんにちは、札幌の在宅医、在宅緩和ケア医@今井です。

 

患者さんの御家族へのお悔やみ訪問であったり、看取った患者さんの家族を外来で診察していると、やはり悲嘆の強さは人それぞれですが大なり小なり皆さん抱えていることがよくわかります。

その中でご家族から聞いて印象的であることは「思い返してもこんな病気になってしまったことが悔しい」「自分のケアはもっと別のいい方法があったのではないか」「○○の死をまだどうしても受け止められない」などなど・・やはり死を受け入れること、病気の経過のことを消化することが中々できない方が少なからずいらっしゃいます。

それ自体は全然悪いことではなくて、外来やお悔やみ訪問でできる範囲で聞く、対話することでケアをしていこうと考えていますが・・この問題、やはり根本的には患者さん自身や家族の精神的なつらさ、苦痛、具体的には「なぜ病気になったのか」「死とはなんなのか」「生きることはどういうことか」などの問いに、患者さんが存命中に誰も答えを出す手伝いをしてあげなかったことが起因しているのではないでしょうか?

いわゆるスピリチャルペインと言われている苦悩に関して、現代では医師や看護師などの医療者が対応することが多いかと思われます。ただその方法、対応としてはどうしたって稚拙で、どう対応していいかわからない、という医療者が多いのが実情なのではないでしょうか?

個人的にはこれらのスピリチャルペインと言われれる苦悩に関して、医学しか学んでいない現代の医療者が十分なケアを行っていくことは難しいと感じています。それではこれから多死社会を迎える中で、これらの苦悩に対してどう対応すべきでしょうか?

 

「生きるとは」「死とは」「病気になった意味とは」「つらさがなぜあるのか」「残す家族にどう対応すべきか」「死後はどうなるのか」「輪廻転生はあるのか」・・・・・これらの問いに答えるのはやはり現実的には宗教家の関わりが必要なのでしょうね。死後に関わるのではなく生前から宗教家、宗教師が積極的にスピリチャルケアに関わる、これができる場が病院であればいいですね。

仏教であれキリスト教であれその他の宗教であれ、体系的に一つの宗教の世界観を学んだ説教者であれば、必ず何かしらの気づきや学びを患者さんや家族に与えることができるはずです。

臨床の場で多くの患者さんや家族の方の苦悩を知っているので、どうにか宗教家が在宅緩和ケアの実臨床の場で(緩和ケアに限りませんが)活躍できるようになれば、と考えています。

 

皆さんは上記の問いが自分の問題となった時にどう答えをだしますか?自分で考えがまとまらなくなった時、感情が抑えられなくなった時どう対応したいと考えていますか?

医師や看護師のみでは解決できない問題は病気を抱えながら生きていると沢山ありますよね。一つの窓口として臨床宗教師が身近にいてくれる世界となればいいですね。

 

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