公開日:2018年05月21日

<都立病院新改革実行プラン2018から>都立病院の改革はこのままでは失敗するのか?【市立札幌病院の今後を考えるいい事例ですね】

こんにちは、外来中に往診対応、その後も訪問診療している宮の森のかかりつけ医@今井です。

さて公的病院の在り方については今後どうあるべきか、個人的には非常に興味があります。その中でもやはり日本の首都、東京の公的病院である都立病院がどのような改革をされるのかは地方の公的病院の今後を占い意味でもとても重要になるかと思います。

さてまずは直近では5月21日の日本総研の研究員の河村さんの意見をまずは読んでみましょう。これ結構大事な内容ですので是非時間かかっても一読してください。

気になったポイントとしては

①都立病院の医業収益/費用は75~80%で毎年400億円近く税金で補填されている

②一足先に独立法人化した国立病院機構は独立化した年から黒字となり、それまでの累積赤字7000億円が10年弱の期間で2000億円まで圧縮された

③都立病院の検討委員会は独立法人化を提案したが3月末に都が発表した「都立病院新改革実行プラン2018」では、都立病院経営委員会から提言された一般地方独立行政法人化には現段階では踏み込まなかった

④やる気あるの?

ってことでしょうかね。

少し気になったので「都立病院新改革実行プラン2018」っていう方も確認してみました。

 

たしかに独立行政法人化については全く触れられていないですね。

都立病院の改革、おそらくはまた3年後くらいに「やっぱ独法化しかないね」って見直されるような気がしますが、それまでは改革がすすまず都民の税金を無駄使いって形で事業が続きそうな気がします。

結局検討委員会(外部)がどれだけいい案だしたとしても、行政がきちんとリーダーシップとって現状からどんどん変えていかないいけないと思わなければ何もすすまないといういい事例かなと個人的には思えました。都民の皆さんは皆さんの税金が無駄に使われてもいいんですかね~、是非ご意見お聞きしたいです・・

 

さて翻って市立札幌病院ですが赤字額は100億円程度と都立病院からみたらまだまだ少額ですが、自治体の規模から考えるとこの金額は結構黄信号がちらついています。

現在外部の医療者も招き今後の方針の検討をしていくようですが、何らかの結論がでたとしても札幌市がきちんとリーダーシップとれるでしょうかね?

正直現在の市長と札幌市の行政能力をみていると

絶対根本的には何も変わらない

って個人的には予想しています。

どうなりますかね~、楽しみに注視していきたいと思います。

 

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