在宅医療の現場ではそれまでの経歴や専門医の肩書なんて一切関係ない。必要なのはどれだけ家族と関係をつくれるか。
こんにちは、札幌の在宅医@今井です。
最近当院へご連絡くれる先生が徐々にですが増えてきています。
在宅へ進むことを考えている医師の心配なこと
そんな先生から心配事の一つとして聞かれるのが
「在宅の経験ないんですが大丈夫でしょうか」とか「夜間の対応とかって大変ですか」っていうのもあるんですが
「専門医もってないけどそれでも大丈夫ですか?」
っていう質問も結構きます。
何回も聞かれることがあったので余程お医者さんって専門医のあるなしが仕事に対しての考え方にも影響するんだなぁと感じましたが、ひとまず自分のこの質問への回答は以下となります。
「在宅医療の現場ではそれまでの経歴や専門医の肩書なんて一切関係ないですよ。必要なのはどれだけ家族と関係をつくれるか、の方が重要です。」
在宅の現場で必要なのは患者さんや家族の気持ちを理解して共感すること、そしてそのような気持ちをもっていると相手に理解してもらうこと
いかがでしょうか?在宅医療=コミュニケーションの医療だと個人的には思うくらい在宅の現場で必要な一番のスキルは対人スキルです。
対人スキルには正直年齢も専門医の肩書もそれまでの経歴なんかも全く役には立ちません。どちらかというと余計なプライドなどが付随して邪魔になる場面の方が多いような気がします。
在宅でここまでコミュニケーションが重視されるのは
①実際の医療が医療資源が制限された場面(患者さん宅)で行われるから
②複雑に絡み合った患者さんへの想いをくみ取りながら意思決定支援をしてあげる必要があるから
という理由からと考えています。
まずは興味をもったら実際の現場を見学しよう
ということで当院にご連絡を頂いたDrには上記のように質問にお答えしながらまずは一度現場をみてみてはいかがですか?と提案しています。
当院は積極的に在宅医療や在宅緩和ケアに興味がある医師や看護師を受け入れて、一人でも多くの医療者に在宅医療を知ってもらいたい、実践してもらいたいと考えていますよ。
興味ある方いましたら遠慮なくご連絡くださいね。
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