公開日:2018年04月19日

身寄りのない認知症患者さんから自費サービスと言って際限なくお金を搾取するヘルパー事業所は駄目だと思います。

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

本日はケースレポートです。

とある独居の認知症患者さん、キーパーソンが遠方のほぼ交流も断絶した家族のみでなくなった時だけ連絡くださいという状態・・・さらに本人が金銭に執着が強い状態でした。と言う訳で後見人をたてようとも家族の協力も得られず、本人の同意も得られずという状況でありなかなかたてられず財産管理は実質本人任せになっていました。ケアマネさんが介入しようとするも難しい状態・・・・・

そんな中患者さんはやはり独居の状態に不安が強くなるのでしょうね、患者さん本人が訪問介護の方に泊まりのサービスを依頼しました。

当初は月に1,2回だったのが徐々に頻回になり週に3,4回の状況に・・・それにより自費のヘルパーさんの宿泊の金額が毎月20~30万となってしまいました。元々あったお金も枯渇し医療費や生活費すらもカツカツの状況となりつつあったのでケアマネや当院のMSWから

「たとえ本人から泊りの依頼があったとしてもお金が続かないので泊まらないで欲しい」

と繰り返し訪問介護の事業所、○○・・・・に依頼しましたがそれでも改善なし。結局この患者さんほぼほぼ無一文に近い状態となってしまいました。

自分はこのヘルパーステーションの対応、どう考えても認知症患者さんの弱みに付け込んでいるとしか思えません。今まで他の患者さんでもお世話になったこともありましたが正直かなり残念というかこんなことする事業所だったんだと悲しくなりました。

いくら本人からの依頼があったとしても月に30万近く自己負担を生じさせる自費サービスの使用方法、どう考えても適正とは思えません。結局ケアマネだけでは制御できないため包括の介入を依頼することとしました。

もう二度と自分はこの事業所にヘルパー派遣を頼むことはないでしょう・・

 

皆さんの周りでこんな認知症患者さんを食い物としている事業所ありませんか?ご意見あれば教えてください。

 

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