公開日:2018年04月11日
認知症の診療は外来で専門医に診てもらうのがベストなの?いえいえ、専門医よりかかりつけ医がいちばんです!
こんにちは、宮の森の認知症患者さんも診察するかかりつけ医@今井です。
最近札幌でよくアナウンスされているセミナーに
「認知症専門医による診療」
「認知症サポーター医による診療」
「認知症専門医が勤務する認知症支援センターの~~~」
などなど盛んに認知症=専門医が診る疾患、ってアナウンスされていますが
この風潮は絶対に間違っている
と個人的に確信しています。
だって
病院の専門医は緊急時に往診しない
病院の専門医は介護保険を知らない
病院の専門医は在宅で看取りができない
病院の専門医は訪問看護をうまく使えない
病院の専門医は24時間対応をしない
病院の専門医は医療と生活どちかが大事か理解していない
病院の専門医は治療が薬しか選択肢がない
病院の専門医は本人や家族の苦痛をとる緩和ケアができない
ぱっと思いつく限りでもこのくらい認知症専門医が認知症の患者さんをみていく弊害があります。確かに治せる認知症であったり若年者の認知症の診断であったり部分的に病院での診断や治療が必要な患者さんがいるのは理解できます。ただ実際に治療する、投薬する、生活を診る、これは絶対病院の医師ではできません。できるのはかかりつけ医だと思います。
と言う訳で皆さん認知症は専門医がみるべきもの、っていう風潮に流されないでくださいね。自分できちんと考えて頼りになる医療者を近くでみつけてくださいね~!!!
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