公開日:2018年03月02日

息を引き取る時はだれか見ていないといけないの?

こんにちは、在宅での緩和ケア、看取りを行っている札幌の医師@今井です。

よく在宅で療養している、もしくは最期を迎える準備をしている患者さんの御家族から「在宅で生活するっていうことはできる限り見ていた方がいいんですよね」とか「息を引き取る時って一晩中でも横で見ていた方がいいんですよね」とかと聞かれます。他の先生も経験あるのではないでしょうか?

そんな時には自分はこう説明します。

「御家族も自分の生活をずっと見られていたら気が休まらないですよね。本人も同じですよ。一人でゆっくりとしたい自由や時間は自宅だからこそあるので是非おひとりとなる時間もつくってあげてください。例えば自分なら食事や水分摂取、用があるときなら来てほしいと思いますがそれ以外の時はいてもらったら悪いと感じるので横には張り付かないように家族にはお願いするでしょう。御家族が逆の立場ならどうされますか?」

「いつ呼吸が止まるかはだれにもわかりませんしあくまで自然体で見てあげることが本人にとってもありがたいのではないでしょうか?大事なことは息を引き取る瞬間ではなくそれまでの過程だからいつ呼吸が止まっても決してきにしなくていいんですよ。御家族が逆の立場ならずっと張り付いていてもらうのは気が引けるなぁってそう思いませんか?」

 

こんな感じで話をすると大体の家族はわかってくれますね。それでも不安があるようならさらに少し時間をとって話をします。

<息を引き取る時ってだれか見ていないといけないの?>

そんなことはありません。只々自然に、その時が来るまで自宅での時間を一緒に過ごしていれば、最後の呼吸までずっと見ている必要はありませんよ・・・

皆さんはどう考えますか?他にお考えあれば教えてくださいね

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