在宅医療者も患者さんも「何もしない」勇気を持とう!!
こんにちは、連日外来では何かしらの投薬や検査を行っている(当たり前ですが)宮の森のかかりつけ医師@今井です。
退院時カンファレンスをして帰って来れなかった在宅緩和ケア対象の患者さん結構います。昔もそうでしたが現在もこの現状は変わらず続いています。麻薬の微調整などは必要でしょうが中心静脈栄養の処置やドレーンの管理、酸素の管などなど・・・・病院での医療は管がいっぱいです。やっぱり色々処置が増えれば患者さんや家族にも準備が必要になるし、何より心理面でも不安感や負担感が高くなります。結果帰ってこなくなる・・・・他にも血糖が高くなればインスリン導入されたり、ちょっと貧血があれば内輸血が追加になったりまぁ病院にいたら医療処置がいっぱいになりますよね。
在宅緩和ケアを受ける中で大事なことは病院の医療を継続することではなく、限られた時間の中で何を目的にどう医療を活用するかを一緒に考えること・・・・本人の希望に沿うような医療であればもちろんする必要がありますが、できるだけシンプルに、多少血圧や血糖が高くても認知やせん妄があろうとも、貧血が進行しようとも穏やかに過ごせているのであれば、
<何もしない勇気>
を医療者も患者さんも持つことがすごい大事だと考えています。多分在宅熱心にされている先生ならよく理解してくれると思います。結局は何もしない方の方が穏やかだったなと・・・(ちなみに何もしないといっても本当に何もしないのではなく最低限の医療処置や非薬物的な非侵襲的な治療、つまり対話や説明による診療、治療は積極的に行います)
無駄の多い医療から本質を突き詰めた医療へ、在宅で安楽に過ごすためにも医療者も患者さんもできるだけ在宅緩和ケアの対象の患者さんに関してはシンプルに医療を利用できるように考えて行きたいですね。
皆さんはご意見ありますか?よかったら教えてくださいね~
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