これからの訪問看護ステーションに求められる機能
今日は往診の依頼がありませんでしたね・・・・
こんにちは、時間みつけてどんどんブログを書いていきたいと思います。さて今日は在宅医療、特に訪問看護についてちょびっとだけ意見を述べてみたいと思います。題は”これからの訪問看護ステーションに求められる機能”です。
国は病院から在宅へ、地域包括ケアの時代だ、と言ってはいますがその要となるのが訪問看護ステーション(次にくるのが居宅と在宅療養支援診療所でしょうかね)・・・・・しかしこのブログでも書いてきたように時期診療報酬改定ではステーションにとっても厳しい改定が続くことが予想されます。そこで現在訪問看護ステーションを運営されている、もしくは勤務されている皆さんはこう考えるでしょう。<次回の改定に向けてどう対応したらいいだろう><次回はどう変わっていくだろう>と。
短期的な対応も必要なことは否定はしません。ただ自分はもっと長期的な視点をベースとしてきちんと持ったうえで次回の診療報酬改定にも対応していくべきだと思っています。その時に何をベースとするのか・・・・それはやっぱり訪問看護ステーションが今後進展する高齢化社会の中で、何が国民から求められていくのかってことをつきつめて考えればいいのかと思います。
という訳でこれから10年から20年くらいのスパンを考えた上で上記の題について箇条書きにしながら述べていきたいと思います。
これからの訪問看護ステーション求められる機能
①地域に根差した訪問看護の積極的な提供:これは本業ですので言うまでもないですね。ただこれからの地域包括ケアの中では居宅や地域包括のみならず、薬局や在宅療養支援診療所、介護施設や高齢者住宅などあらゆるところからの情報が集まるような、そんなアンテナをきちんと地域に根差しているステーションが求められています。その集まった情報を基に、どれだけ積極的に地域の人にアセスメントしてケアしていけるのかが勝負となるでしょう。
②質の高いリハビリテーション:上記の訪問看護も看護師さんだけでは片手おちです。必ず質の高いPT、OT、STのリハビリ職が在職していることが必須となるでしょう。生活に密着したリハビリを行い機能を維持、もしくは向上させていくこと。この機能がなければ必要とされる訪問看護ステーションとはならないですよね。
③緩和ケアの提供:これも言うまでもないですよね。そもそも看護師のケアとはなんなのか、ミニ医師となることではなくケアの提供(グリーフ含む)を突き詰めて行うことも必須でしょう
④認知症患者さんへの対応:これもそうですね。①とかぶりますが認知症患者さんへのケアのためにはどれだけ利用できる地域資源があるかを知っているかが勝負となります。あとは多職種連携をどれだけスムーズにしていけるのかも大事ですね。
⑤レスパイトおよびデイの機能:ここがほとんどどこの訪問看護ステーションが現在は備わっていないですが(カンタキ以外)、将来的には必須の機能となると思います。外付けとして利用できる施設を関連施設としてつくるのか、それとも自前でもつのかはありますが基本的にはデイやショート機能は訪問看護ステーションとともにあるべきだと自分は考えています。全てのデイやショートが訪問看護ステーション併設とすべしという訳ではないですが、地域の核となるステーションには上記機能は必須でしょう。
⑥居宅介護支援事業所の併設:これも絶対必須です。
⑦予防医療の提供:地域のクリニックでもそうですが、地域への関わりは予防の段階からステーションも積極的に関わる時代がくるでしょうね。
とまあこんな感じでしょうか。自分ならこれを長期のステーションのベースとしつつ短期的な対応も考えていきます。ステーションは地域の、他職種のハブとなるべきだと感じています。ただこれはあくまで自分の考えですので、本当に地域に求められるステーションの機能とはなんなのか、この記事をきっかけに訪問看護師さんにも考えて頂ければと思います。
ということで参考になりましたでしょうか?・・・・今回の更新はこんな感じで終了です・・・・・