第14回】調剤・薬剤費の費用構造や動向等に関する分析-調剤技術料の形成過程と薬局機能-
レセプトが、おわらない・・・・
こんにちは、9月に入り涼しくなるかと思ったら再度暑い1日でしたね。在宅医療をとりまく情勢がどうなっていくのか、本日は調剤薬局さんについて国が発表した資料を少しみてみたいと思います。
政策課題分析シリーズ http://www5.cao.go.jp/keizai3/seisakukadai.html より
第14回】調剤・薬剤費の費用構造や動向等に関する分析-調剤技術料の形成過程と薬局機能-(平成29年8月25日) http://www5.cao.go.jp/keizai3/2017/08seisakukadai14-0.pdf から 気になるスライドを何枚か
↓以下まとめの文章です
結局はこの文章のポイントはまとめのこの内容に端的に示されています。少し長いですがよくわかる文章ですのでPDFから引用しましょう。()
・・・・外来投薬時の薬剤費と技術料について、院内処方と院外処方の場合に分解してみると、双方ともに、院外処方の増加に伴い、増加してきた。但し、最近では院外処方時の外来投薬に係る技術料は減少している。また、外来薬剤費 1,000 円当たり技術料をみると、院外処方時には、院内処方時の約 3.3 倍必要であり、高い技術料に見合うサービスが患者に提供されているのか否か、技術料の水準の妥当性が説明されるべきである。
・・・・(中略)薬剤師の現状をみると、医薬分業の進展に伴い、特に保険薬局に従事する薬剤師数が急増し、2014 年には 16 万人に至る。一方、保険薬局の店舗数も同様に増加したこと等もあり、保険薬局当たり薬剤師数の増加は緩やかな伸びに止まっている。そのような動きも背景にあり、全保険薬局に占める常勤薬剤師1人薬局比率が約半数を占め、特に、人口密度の低い地域では、常勤薬剤師1人薬局の割合が高い傾向も確認できる。
薬局の開局時間内に限らず薬物療法に関する相談、調剤、在宅対応が求められる「かかりつけ薬局・薬剤師」には、夜間・休日を含めた 24 時間対応を行うことや、在宅での薬学管理が求められる。人口密度の低い地域にて常勤薬剤師1人薬局の比率が高い現状下で、「かかりつけ薬局・薬剤師」を推進するためには工夫が必要である。立地過多の都市部では薬局の集約化、希薄な地域では連携が進むよう、地域社会・医療環境の特性に応じた調剤報酬を検討することも一案である。
この文章の内容みると・・・・えぇ次回改定では調剤薬局の大幅な削減が来るのは必須のように思えます(妥当性が照明されるべきでああるって結構厳しい言い方ですよね)。内容としてはかかりつけ薬剤師の要件を満たす場合は現状維持の点数(24時間対応は連携してもよい)、満たせない場合に減点となる、といった形になると思います。
その時に既存の調剤薬局さんが対応できるかどうか、その覚悟が問われることになると思います。在宅にでてくるような対人業務にむけて一歩足を踏み出せるか、どうなるでしょうかね・・・
という訳で今日は調剤薬局さんに関する公的資料を読んでみました。この内容が次回の改定でどう政府の意見として反映されていくのか注視してみたいと思います。