介護士さんを完全担当制にしてみてはどうかでしょうか

長男の授業参観、クラス間違えて入ってしまいました・・・

 

こんにちは、昨日夜は和田先生とともに札幌市内で介護事業所を経営されている大きな会社の方と懇談してきました。色々現在の介護をとりまく現状や医療と介護の連携について等お互い忌憚なく情報交換してきましたが・・・・・えぇ、今のところ一番困っているのはハード面ではなくてソフトの面でどうしていくか、具体的には介護士さんをどう確保してうまく育てていったらいいという点ですねとのことでした。

確かにサ高住等の住宅で色々みる機会、そこで患者さんを診察する機会過去に多々ありましたが、本当に施設によって介護士さんの対応ややり方も全く違いますよね。また肝心の介護士さん自体も札幌レベルでも応募しても反応ないってことは・・・・皆さんならこの二つの点の課題、どうしたらいいと思いますか?

昨日の自分の案は下記のごとく↓

介護士さんの募集と質の育成に関してはどんな条件よりも、何よりもまずは介護士として人(患者さん)に対応する仕事の面白さをわかってもらうことが大事で、それが理解できれば必然的に質の部分に関しても上がっていくのではないか。なので介護士さんの仕事自体を”誰が入っても同じレベルの介護できるようにする”のを施設としての標準、目標とするのではなく、介護士さんを完全担当制にしてみてはどうかでしょうか。Aさんという介護士さんが完全担当で5人なら5人、10人なら10人の入居さんの介護をできる範囲では完全に責任をもつ、その方が些細な変化もわかるしその人にたいする責任感もでてきて介護の質もあがると思います。などなど・・・・・

 

もちろん各介護士さんによる質の違いや夜間やその人がいない時の対応等々解決されるべき問題はあるかと思いますが、少なくとも介護士さんにとって”この患者さんに必要とされている”という点が何より介護士さん自体にとっても魅力的だと皆さん思いませんか?寡聞にしてそんなシステムで介護しているサ高住って聞いたこともないですし差別化もできていいんじゃないかと思いますがどうでしょうかね。”そんなの現実的に無理だ”とかっていうのではなくどうしたらできるのか、考えてみるのは面白いかも知れませんね。当院は基本的には居宅の患者さんの診察がほぼほぼ8割9割占めていますが、もしそんな感じでの面白いサ高住するのなら是非お手伝い致しますよ、とお話してきました。

 

ただこの介護士さんの仕事の話、どこかでも聞いた事があるな・・・・と思っていたら思い出しました。病棟の看護師さんでも同じこと起きていますよね。部屋割りの担当、書類に忙殺、医療処置メインの対応などなど・・・・結局看護の仕事がなんなのか、理解できないまま仕事をして疲労して辞めていく看護師さん本当に多いですよね。多分病棟や大病院のみで仕事していたら本当の看護の仕事がなんなのか、現状のシステムでは理解できないと思います。

診療報酬の改定で看護協会は色々動いていますが是非”看護師の本来業務の魅力を取り戻す、それによって看護師自体が看護することを楽しく感じられる”っていうような点に重点を置いてもらえたらいいですよね。完全担当制の病棟看護ってのもありじゃないか・・・・とかその後も蛇足ながらだらだらと考えていました・・・

 

と長々と書きましたが気になる本日の医療ニュースはこちらです。いい記事を書いてくれてありがとうございます。週刊ポストの記事ですがこの記事の内容・・・残念ながら当院の患者さんでも似たような経緯の方、結構います。莫大なお金を免疫療法等民間治療に使って家族にはお金を残さない方、ケアにかかるお金がなくなる方、最後の最後までワクチンや免疫療法を行いながら看取りになる方・・・・・この問題の根は深いと思います。医療業界としてこの問題にどう対応していくのか、きちんとしないといけないと思います。

 

newsポストセブンより

がん患者がすがる「免疫療法」、医師同士は競合を詐欺師扱い https://www.news-postseven.com/archives/20170830_607837.html

「末期がんが消えた!」「先進的」──命の危機に瀕した進行がん患者にとって、そうした謳い文句で宣伝される「がん免疫療法」は“最後の希望”に映る。だが、高額な治療費を払う患者たちに、「有効性が立証されていない」ことが、正確に伝わっているのか。無料説明会への潜入、実際に治療を受けた患者の声からは、モラルなき実態も浮かび上がる。ジャーナリスト・岩澤倫彦氏がレポートする。

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東京・六本木の高層ビル。免疫療法の説明会が行われるフロアにエレベーターが着くと、コンシェルジュの女性が待っていた。フロアには高級ホテル然としたプレミアムな雰囲気が漂う。説明会の講師は、国立大学の先端免疫治療学寄附講座の特任教授。約10人の患者と家族を前に、治療画像を見せながら夢と希望に溢れたエピソードを紹介する。

「この肝臓がんは、樹状細胞ワクチン(=免疫療法)で壊死して黒くなりました。この肺がん患者は、ありとあらゆる抗がん剤をやって効かなかったので、樹状細胞ワクチンを併用したら、きゅーっと、がんが小さくなったと。こういうことが、割と珍しくないのです」

患者たちは身を乗り出してスライド画像を見つめる。説明会の終わり、特任教授は意外なことを口にした。

「“彼ら”は、うまいこと宣伝をやるんで、私は詐欺師と呼んでいます。“彼ら”は、効果が出たという画像すら偽造しますからね」

詐欺師と揶揄された“彼ら”とは、他の免疫クリニックのこと。だが、後に別のクリニックの説明会でも全く同じセリフを聞いた。互いが互いを詐欺師と罵る異様さがある。説明会後、半数の患者が外来の予約をしていた。この免疫療法を受けるつもりらしい。費用は1クール(約3か月)200万~300万円。これを何クールも続ける患者も多い。

ちなみに寄附講座は企業や団体によって経費が賄われる講座。その特任教授とは、民間企業などの資金で確保されるポストともいえる。調べてみると、特任教授は医師免許を持たない歯科医だった──。

“早期発見すれば、がんは治る時代”といわれるが、今も日本人の死亡率1位。罹患率は5割だから、誰もが直面しうる病気だ。最も進行したステージ4では、抗がん剤治療が中心となるが、強い副作用や耐性が出て効かなくなってしまうことも多い。

追いこまれた患者の選択肢として浮上するのが、『免疫療法』だ。手術、放射線、抗がん剤の3大療法に次ぐ“第4のがん治療”ともいわれている。『活性化リンパ球』『樹状細胞』『ペプチド』『がんワクチン』など、従来からある、“免疫細胞療法”(=以下、免疫療法)は、自由診療のみ。そのため多額の治療費がかかる。

免疫療法の基本的な手順は、まず患者の血液を採取する。そこからリンパ球の細胞を培養し、増やしたり、活性化させる。または、がん細胞の目印を覚えさせる。これらを一定間隔で患者の体内に戻して、がん細胞を殺すという。

なぜ、免疫療法は保険適用にならないのか? 免疫クリニックに疑問を投げかけると──。

「国民皆保険制度ができた1961年当時、まだ免疫療法が無かったので、審査対象にならなかった」

この説明は明らかにおかしい。臨床試験で有効性が立証された新しい治療法や新薬は、随時保険適用になっている。免疫療法が保険適用にならない理由──それは有効性が立証できていないことに尽きるのだ。

そうした治療法が、なぜこれほどまでに普及しているのだろうか? がん患者会シャロームの代表・植村めぐみさんは、患者たちの切実な心理状況が影響していると話す。

「親友の女性はスキルス胃がんで、余命1年と告げられて免疫クリニックに通っていました。毎月80万円、10か月で800万円もかけて、効果は全くないまま亡くなりました。もう治らないと余命を宣告されると、誰でも冷静さを失って、免疫療法に傾いてしまう可能性があります」

◆「がんは待ってくれない」

日曜日の昼下がり、東京・三鷹駅にほど近いビルの7階で、免疫療法の説明会が始まった。

「免疫療法に、反対する医者がいます。皆さんの主治医がそうなら、黙って来ればいいんです! 先延ばしして、いいことなんてありません。抗がん剤でNK(ナチュラルキラー)細胞が、やられちゃうので、抗がん剤入れる前に培養させてほしい。私からは一言だけ、がんは待ってくれない」

早口でまくし立て、患者に同意を要求する講師。今すぐに免疫療法を開始しなければ手遅れになる気になってくる。

この免疫療法は1クール(約3か月)で400万円を一括前払いする。2クール、3クールと続けていくと、老後の預貯金などあっという間に消えてしまう。これで命が助かるなら、出費も仕方ないかもしれないが、現実は厳しい。

2年前の9月、悪性リンパ腫という、血液のがんが判明した80代男性Aさん(関西在住)。喉と睾丸にも転移、ステージ4だった。抗がん剤治療の副作用で食事ができず、強い痛みも出てきたため、見かねた息子が免疫療法を調べて、無料説明会に参加した。

「“免疫細胞にがんを記憶させて攻撃する。お父さんと同じがんだった私の伯母が、見事に治りました”と、クリニックの院長が画像を見せながら話してくれました」(Aさんの息子)

100万円超の費用を先払いして、昨年10月に免疫細胞療法が始まった。がんが転移した喉の部分に、免疫細胞を直接注射しながら、院長はこう言った。

「国からこの資格を得ているのは私だけ。唯一の治療を受けているんやで」

むろん、国が一人の医師だけに治療資格を与えるなど、あり得ない。免疫細胞の注射は4回打たれたが、約3cmだった喉のがんは10cm以上に増大。声も出せなくなった。去年12月、Aさんは自宅のベッドで息を引き取った。免疫療法を選んだ理由を、息子は振り返る。

「iPSや再生医療の時代だから、免疫療法に期待してしまった。今になって冷静に振り返れば、治る治ると思い込まされていたのでしょう」

免疫細胞療法の一部は“先進医療”に指定されている。これは例外的に混合診療を認めて臨床試験を実施、保険適用を目指す制度。裏を返すと、現時点で有効性が立証されていない“実験的医療”だ。

培養した免疫細胞がどの程度の期間、機能しているのか。それを科学的に調べた研究者が理化学研究所・特別顧問の谷口克氏だ。

「培養した免疫細胞の生体内寿命は2~3日、長くて1週間。ただし、がん細胞に出会って刺激を受けると、24時間以内に死滅します。また培養免疫細胞を静脈投与した場合、肝臓に集積し、がん組織に届きません」

国立がん研究センター・前理事長の堀田知光氏は、筆者のインタビューに応じ、民間の免疫療法を厳しく批判した。

「正直に申し上げると、胡散臭いという印象。結果が良いというけれど、科学的な根拠を示していない。

有効性と安全性が検証されていない、再現性もない免疫療法が“商売”として行われているのは問題ですよ。私は今の“古典的免疫療法”に大きな期待はしていません」

説明会に参加する患者や家族には聞かされない、これが本当の専門家の見地だ。

 

 

 

さて今日も頑張ってレセプトの点検していきましょうか・・・