医療費の上限が8月から変わります
この打ち上げ、失敗かもしれませんが素晴らしい第一歩だと思います。いつか成功するのをきちんと見届けたいですね
こんにちは、産業医研修からあけて久しぶりの診療日です。日常業務がどうだったかすっかり忘れかけていましたが少しずつ取り返しています。家族との生活もそうですが、1週間も間隔があくと何か通常のことが全くの別物のように感じられ不思議な感覚ですね。
さて今日は医療費の上限の変更のお話です。皆さん知っているかと思いますが(っていうかこう書きながらなんですが、この話題本当に皆さん知っているでしょうかね?)明日から医療費の上限変わりまず。どのような流れの中で今回の改定があるのか、少し資料をみてみましょうか。
↓以下資料(介護のことも書いてありますので見てみてください)
えぇ、これから先2年間の変化、ものっすごい大きな変化ではないかと思いますが皆さんはどう考えますか?というかこのくらいしなれければ皆保険制度は維持できないレベルまで来ているということはきちんと意識しなければいけないと思います。このレベルの改定がこれから先20~30年ほぼ続くと考えれば、フリーアクセスの制限がダメかどうかなんて議論を今するのでなく、いつからするのかって議論が本当に早々に出てきそうな気がするのは自分だけでしょうか?今まで当たり前であったことがこれから将来は当たり前でなくなるっていうことは覚悟しておかないといけませんね。福祉用具や住宅の整備も今までのようなゆるゆるの条件では認められなくなるでしょう。施設系のショウタキや訪問診療も必ず大きく減点になるでしょうし遠隔診療の範囲やAIの活用範囲も大きく拡大していくでしょうね。
そんな中で医師(医療者)に求められていくものは何か?自分の中である程度方向性を考えてはいますが皆さんはどうでしょうか?高額療養費の制度から発展した話題ですが社会医療情勢としてもう待ったなしの所まできている、という認識はもって日常診療にあたっていきたいと思っています・・・・
さて本日の医療ニュースはこちらです。m3(薬事日報)からの記事です。
宮本医薬局長 多職種の中で活躍に期待 – 薬剤師は専門性アピールを「待ち構えず、前に出て」 https://www.m3.com/news/general/548650
厚生労働省の宮本真司医薬・生活衛生局長は28日、専門紙の共同会見に応じ、かかりつけ薬剤師・薬局に関して、「地域包括ケアシステムの中で、住民を支える多様な職種に薬剤師の専門性の高さ、プラスアルファのサービスを認識してもらうことが必要」と課題を指摘。少子高齢化、人口減少社会を視野に、「専門性を持った薬剤師が待ち構えているのではなく、前に出て行ってもらわないと社会が成り立たない」と危機感を示し、「日本の将来を見据えた形で、地域における薬剤師の活躍を期待したい」と積極的な活動に期待感を表明した。
宮本氏は、就任に当たって「2011年から約1年間、旧医薬食品局の総務課長を経験した当時と比べると、医薬品に対する国民の意識も高まり、医薬品行政を取り巻く環境は大きく変わっている中で、まだ様々な問題がある」との認識を示した上で、「問題を解決するためには、まず実態の把握を丁寧に行い、何が論点でそれに対してわれわれが何をすべきなのか、国民目線に立って地に足のついた政策を進めていくことが重要」と抱負を語った。
厚労省が推進するかかりつけ薬剤師・薬局については、電子版お薬手帳への対応など、都道府県ごとの薬局の取り組みをホームページで検索できる薬局機能情報提供制度の項目を拡充する「見える化」により、「かかりつけ薬剤師・薬局の機能の現状を把握し、今後の施策に生かしていけるような仕組みを作ることが重要」との意向を示した。
一方で、「地域包括ケアシステムの中で住民を支えるため、多職種の専門家がお互いに連携を取りながら対応してもらうことが重要」と強調。「薬剤師は何と言っても薬の専門家。その立場から、薬の服用や有効性・安全性などの様々な情報提供を行う役割を発揮し、多職種の中で活躍してもらいたい」とエールを送った。そのために、厚労省内でも老健局や保険局との連携強化に努力していく考えを示した。地域の健康や薬の相談窓口となる健康サポート薬局については、「地域の核になって薬局の機能強化を進めるリーダー的な立場になってもらいたい」と述べた。
特に、地域住民を支える多職種のうち「福祉関係者に薬剤師の機能が知られていないのではないか」と問題提起。「医療関係、福祉関係の多様な職種に薬剤師の専門性の高さ、これから進めようとしているかかりつけ機能、健康サポート機能というプラスアルファのサービスを認識してもらうことが必要。せっかく6年制を出た高度な人材がいるのに、多職種の関係者に薬剤師の機能が周知されなければ、かかりつけ薬剤師・薬局、健康サポート薬局も前に進んでいかない気がする」と所感を述べた。
さらに、将来的に到来する人口減少社会にも言及。「人口が減少し、高齢者が増えていくことは、社会の担い手が少なくなるということ。そうした時代に、専門性を持った薬剤師は待ち構えているのではなく、前に出て行ってもらわなければ社会が成り立たなくなる」と危機感を表明。薬剤師に対して、「日本の将来を見据えた形で、地域における活躍を強く期待したい」と訴えた。
この社会情勢の流れの中での厚生労働省の方からのこの発言、皆さんはどう考えますか?自分は赤文字の所に注目しましたが結局は現状では目的とした事が進んでいないと役所側が判断していると思っています。正直ここをドラスティックに変えるには門前薬局のあり方を劇的に変えて地域に目を向けるような施策をするしかないな、とそろそろ考えてきてもおかしくないかなぁと思います。政策がでてから対応を考えるのか、それとも出る前から予測してどんどん動いていくのか、薬局さんのあり方も今問われていますね・・・・
という訳で今日はこの辺で失礼でしたー・・・