公開日:2016年02月14日

2016年の診療報酬改定の全体的な要点

診療報酬改定大まかな点をさらっとまとめてみました。原文は380ページ程ありますが結構さくさく読めるので気になる人は読んでもいいかもしれませね。あくまで自分の走り書き程度のメモですのでまあ参考になればと思います。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000112306.pdf が資料です。

 

診療報酬改定の要点 今井メモ 

・急性期病院の基準がかなり厳しくなっている→7:1、10:1病床の基準を満たせない病院多数に、看護師があふれるかも・・・

・病院の機能区分がより明瞭となるような報酬配分

・医療機能評価機構の病院機能評価が総合入院体勢加算の要件に加わった。

・病院や診療所など医療機関間の連携がキーワード、退院支援に関しては積極的に評価されている。退院後在宅の患者さんの様子見に来る医療機関がふえるかも

・医師看護師の事務作業補助業務が拡大(クリニックも認めてほしいな)

・かかりつけ薬剤師指導料、包括管理料のハードルが高いが、将来的にはこれが薬局に求められる役割になるか

・在宅や外来での栄養管理は再評価されているが実質的には導入のハードルは高いまま

・在宅に関してはこれまで通りの見解。報酬体系やシステムが複雑になりすぎている。実質これから在宅医療に参入する医者へのハードルが高くなっている印象。

・訪問看護はようやく2機関からの緊急訪問看護がOKとなった、これは評価できる

・歯科・医科・薬剤師ともにかかりつけシステムの推進がより明確に、病院には実質初診でかかることはは難しくなる

・回復期リハビリについてはアウトカムでの評価が導入された!単位以上は包括、入院期間も診断日から180日と定義が変わり実質短期間となっている。廃用リハはできてよかったかな

・慢性期リハは医療機関から完全に介護保険下に移行する意向

・がん患者さんは医療機関から在宅への移行を推進している。緩和ケア病棟の在宅支援を評価されているからできれば在宅支援を積極的に行う医療機関が増えてくれれば

・外来化学療法の推進→治療と副作用もよく理解した訪問看護師の必要度が高くなる可能性大

・薬剤師は対人業務へのシフトの方向性

・内服薬は今後投薬薬剤量、種類の規制がさらに多くなる

 

まとめ

今回の報酬改定のキーワードは”機能分化”、”医療機関同士の連携”、”かかりつけシステムの推進”と自分は考えました。次回の2018年の医療と介護の同時改定がどのようになるか何となく見えてきた気がします・・・