公開日:2016年02月07日

診療報酬の改定⑥かかりつけ薬剤師・薬局の評価

かかりつけ薬剤師・薬局さんの制度がどうなるかは在宅医療や地域包括ケアの観点から考えると非常に重要ですね。下に資料を添付しますので自分の感想を簡単の述べたいと思います。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000110251.html の個別改訂について から http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000110423.pdf のP89~

感想1:今回のかかりつけ薬剤師、薬局の制度は、本格的に薬剤師の業務が対物業務→対人業務へと転換となるターニングポイントととらえるべきと自分は考えました。

感想2:地域包括ケアへの整備が他職種(医師やリハビリなど)では急ピッチで進められていますが、薬剤師さんも早くそれに参加しなさいねという合図。今回の改正で国は語弊を恐れずに言えば、”門前で薬だけだしている薬局はこれからは必要とされなくなるよ”と言っていると自分は感じています。

感想3:でもそれが現実となると実際の今後の問題点は以下のようになるのかなと自分は考えています。

A薬剤師さんが対人業務をどれだけできるか疑問です。そもそも対人業務には状態や状況をみて判断するという行為が今まで以上に加わります。これは結構慣れないと難しいと思います。(訪問看護師さんもそれは同じですね)

B在宅医療に必要な24時間対応をどのようにするか本格的に考えなければいけないが実際個人薬局さんができるのか。薬局の在宅医療への取り組みと24時間対応は既に、すべきかどうか、の問題ではありません、どうやってするか、というふうにこれからは考えるべきですが個人1人でするのはかなりつらいと思います。

C多職種との連携方法についてどうしていくか。

D実際は門前薬局が行っていた、ある程度科に特化した在庫管理などをかかりつけ薬局制度となった場合、1薬局がどこまで地域の中でやっていくか。1つの薬局ですべての科の薬を管理できるのか。

E薬局は比較的大手の営利企業が運営していることが多いです。全国一律ではなくどこまでその地域に特化した薬剤師・薬局業務活動ができるのか、地域の特性を理解してかかりつけとして運用していけるのか。

などなどでしょうか。門前薬局には地理的な利便性等の利点がこれまであったことは否定はしませんが、今後地域包括ケアの中で必要とされるのは対人業務ができる薬剤師さんがいるかかりつけ薬局であることは間違いありません。今後当院ができることはひとまず薬剤師さんの在宅医療の研修希望などがあれば積極的に受け入れていくことでしょうか、何かしら貢献したいと思います・・・・

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