公開日:2015年07月05日

在宅緩和ケアにおける訪問看護師の仕事

在宅で癌患者さんの療養、緩和ケアを行っていくことがありますがやはり訪問看護師の関わりはとても重要です。ケアのみならず医療的な判断などを病棟と違い一人である程度観察し判断、医師や他職種へのフィードバックや介護保険の調整などするべきことが羅列するのが難しいですがたくさんあります。

当院での訪問看護師がどんな仕事をしているか、臨床に即して簡単にあげてみたいと思いますので、在宅での緩和ケアの看護師さんがどんなことをしてくれるのか気になる人は確認してくださいね。

退院時カンファレンスへの参加による在宅療養に必要な医療処置の確認とその簡素化、介護力の確認とその支援のためのサービス調整とそれに伴う各関係機関への情報提供

自院、他院SWとも連携

各種カテーテルの管理、点滴処置の施行と内容の見直しへ医師に情報フィードバック

麻薬も含め内服薬や外用薬、注射薬の管理と投与経路の最適化を病状にあわせアセスメント

薬の副作用の評価(排便管理も含め)

薬剤師との連携

PCAポンプ(当院はLegacy使用しています)の使用と管理

疼痛の評価とスピリチャルペインへの対応

家族ケア

介護保険、介護保険外サービスの調整

適宜病院への病状報告とバックベット先への連絡

金銭面での援助や社会資源の紹介

夜間休日の対応

在宅療養がベストか入院すべき状態か医療面と介護面を含めた上での判断とその意思決定の支援

 

などなど

上記を患者さんの受け入れてくれる訪問回数でやっていくことになります。簡単に書きましたが本当に色々な仕事ありますね。札幌でも施設系で仕事する訪問看護師と個人宅で仕事する訪問看護師がすみわけされてきていますが、場所に関わらず上記を実践してくれる看護師さんが増えてくれることを望みます。