公開日:2014年11月10日
介護保険改定の動向 診療所からの訪問看護について
来年度の介護保険改定の大まかな情報がすでに出回ってきていると思います。見聞きした情報を整理すると今回の改定の大きな特徴は3つほどになるのでしょうか。
①要支援者への訪問介護、通所介護の予防給付からの対象除外とする
②通所介護の機能分化と整理、再編を行う
③特別養護老人ホームへの入所対象者を原則要介護3以上とする
介護保険が社会保障費に対して占める割合が増加しつつある中でやむを得ない措置かなと思います。これから先数年はどのサービスもある程度給付の調整と給付のさらなる減額が進むと考えます。訪問看護に関してもこれから数年は大丈夫でしょうがその先はやはり減額となるのでしょうか。
そんな中ですが以下の情報もあります。
来年度から介護の訪問看護報酬増へ、病院による提供拡大狙う
http://www.joint-kaigo.com/social/pg908.html
これまでステーションより単価が安かった診療所、病院からの訪問看護の単価を高くします、とのことですがこれは病院や医療機関がさらに在宅に出てくるきっかけになる可能性があるのでいいことではないかと思います。個人的には医療ニーズの高い患者さんを見ていく場合はやはり大規模のステーションもしくは病院、在宅医療に取り組む診療所からの訪問看護が必須となるのではないでしょうか。少人数の看護師さんで頑張っているの訪問看護ステーションさんも札幌市内にありますが、重症度、医療ニーズが高く必要な人に対応できるように今後さらに大規模化、人的資源の集約化が求められ、かつ診療報酬でもそのような方向に誘導されていくと思います。
札幌の看護師さんもどんどん在宅に出てきてほしいですね。