公開日:2014年11月05日

現代における医療倫理の問題~遺伝子診断

もうほとんど冬になりつつありますね。降雪をみていると訪問診療とか訪問看護って絶対地域加算があってしかるべきと考えますが皆さんいかがでしょうか。(多分そんな加算できないとは思いますが)

先日ブログでお伝えした脳腫瘍の末期の病状の患者さんですがやはり服薬されて”安楽死”されたようですね。しかし国内の報道をみているとやはりまだ安楽死と尊厳死の区別もついていない状況もみられます(今回の)。今後様々な問題における医の倫理の問題が社会問題になるにつれ、日本での医療倫理の判断の基準がどうなっていくか、何が基準になるのか興味があります。欧米と同じく宗教指導者が基準を示すこと(http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPKBN0IP04X20141105?rpc=188)は考え難く、個人的には何か世間に衝撃をもたらす事件が起きてから規制や基準が整備されていくのではないかと思っています。

 

以下の問題はどうでしょうか。(詳細は記事みてください)

遺伝子検査の”事前規制”には反対だ

http://www.huffingtonpost.jp/masahiro-kami/genetic-diagnosis_b_6059392.html?utm_hp_ref=japan

 

ちらっと自分が考える遺伝子診断の問題点は

①記事中にある通り検査の正確性の問題

②検査はしたとしても結果に対してどのようなフォローをしていくか、だれが相談にのるのか、将来的な病気のリスクをどう評価するのかなど

③家系に関わる遺伝的な問題が出てきた場合親族などへの情報提供などをするべきか、その場合個人の問題ではなくなってくるので検査自体も個人的な興味でやっていいのかどうか

などなど・・・・・・・・・・・

多分考えらればいくらでもでてくるのかなと思いますが、今後再生医療がらみでも必ず医の倫理問題がでてくると思います。確かに国のルール規定も大事ですが、個人として当事者となったときに基準となる”軸”を自分の中に作れるよう色々考えていきたいと思っている今日この頃でした。